教習所は、河川敷の近くだ。駅まで自転車で行き、送迎のワゴン車に乗って通う。教習は順調のようだ。毎日楽しそうにしている。「うまいって褒められた」と喜んでいる。教科はビデオで学習するらしい。
すべて順調に行き、教習所は卒業だ。
卒業の翌日、鴻巣の免許センターに試験を受けにいく。
息子は夏休みに入って、髪をほとんど赤茶に染めていた。
「頼むよ、試験は黒髪で受けたほうがいいと思うよ。」(親は世間を知っている)
「関係ない。試験は技術、中身だから。」(純粋だ。)
「でも試験管は、若くないし、その髪の色をみたら、あぶないやつって思うかもしれない。」
「それは自分の考えでしょ。自分が茶髪に偏見を持った大人だから、他の大人も偏見を持っていると考えるのはいけないよ。免許センターの人は公平に判断しないといけない仕事だから、ちゃんと技術で採点してくれるはずだよ。」(免許センターの試験官は公平な人だと信じている息子)
息子は、小学生の頃から浦和レッズの熱烈なサポーターです。
サッカーファンは髪の色に偏見はもっていないけれど、普通の大人は偏見があるにきまっています。
私自身、会社でバイトを採用する時に、面接に髪を染めたままで来たら、採用を見送る方でしたから。
とっても性格の良い子なら「最初は髪の毛黒くしてきてね。後から染めてもいいから」と親切にいうかもしれません。
息子は忠告を受け入れず、赤茶髪のまま受験しました。
学科は合格。実技はみごとに落ちました。
最初の受験は教習所の仲間と一緒で教官が付き添いました。
教習所の仲間は一人も合格できませんでした。
2回目からは個人で試験を受けに行きます。
翌日また、受験(2回目)。
また、不合格。
翌日また、受験(3回目)。
また、不合格。さずがに不安になったようで、土・日は教習所で補習を受けることにします。
自信復活。
さあ、気を取り直して再受験(4回目)
また不合格。
教官も意地が悪い。
いくら茶髪でガタイが大きいからって、気持ちは優しい子なのに・・・、
一見不良に見えるのだろうな。
「髪の毛、黒く染めてみたら・・・」
「いやだ」
息子の運転で夜、近所を走らせてみる。
教習所で仮免許の時も横に乗って、運転を確かめたが問題はなかった。
そのときには「確認動作を大げさにやった方がいいよ。」というものだった。
今回もベテランのようにスムーズに運転する。
親としては不合格の理由はさっぱりわからない。
(やっぱり、赤茶髪で印象が悪いのかな?)
「うますぎるから、その自信がかえって危ないと思われたんじゃないの?」
翌日また、受験(5回目)
また、不合格。
「理由がわからない・・・」息子。
『「負けるな!』と心の中で私。
翌日また、受験(6回目)
また、不合格
翌日また、受験(7回目)
合格。真っ赤な髪で合格しました。
息子は意地を通しましたが、世間の厳しさ理不尽さがわかったようです。
試験を受けるたびに費用がかかります。7回の受験は補習もうけたので、
安さのメリットはほとんどなくなってしまいました。
埼玉県は、北海道に次いで交通事故が多いので、全国で一番免許センターでの受験が厳しいのです。
これは運送会社など、運転免許がないと仕事にならない職業の人たちには有名な話です。
4t車は普通免許で乗れますが、やはりドライバーは大型をとろうとしますが、鴻巣の免許センターでは4回、5回受けても合格できないので、東京で受験するのだそうです。
東京では皆1回で合格できるといいます。「埼玉は厳しいよ」プロのドライバーが言うのですから真実です。
また、千葉県も埼玉同様に事故が多いので、免許をとるのが厳しいとのことです。埼玉県と千葉県のみなさんは災難ですね。
でも事故を起こさないで欲しいからだそうですよ。
さうそう、埼玉でも比企の免許センターはやさしいのだそうです。
ところが、試験がやさしいと、免許取立ての人の事故が多い。
これは事実です。
18歳に成り立てだから、運転に自信満々のそのプライドをへし折ってやれとばかりに、戒めに3回不合格にし、茶髪で暴走しそうだから、さらに3回不合格にしてくれたのです。合計6回落ちたわけです。
おかげで、無事故で3年過ぎ、息子は現在21歳になりました。
実地試験免除の教習所で1回で合格できる人でも、免許センターでは2〜3回目での受験で合格となります。(これは外見が慎重でおとなしそうな方の場合。また年齢もある程度いっている場合。)
埼玉県、千葉県の人が楽に短期で免許を取る方法はないのか?
あります。
地方で合宿して免許を取ることです。
合宿では14日〜17日くらいで免許が取れます。
試験は最終日に合宿地のある地方の免許センターで受けることになります。
地方の免許センターのほうが、埼玉・千葉より合格しやすいから、とアドバイスされました。《知人の警察関係者からのホントの情報です》