成田 良悟 (著)
池袋で連続通り魔事件が相次いでいた。巷では妖刀の噂が流れていた。
被害者の証言によると、犯人はまるで意識を乗っ取られたかのようで、赤い目をしていたと...。
報道では5年前にも起こった同様の事件と同一犯の可能性も報じられていた。
ネットでは罪歌と名乗る者によりチャットの荒らしが続出する。
季節は2月、来良学園に入学し、早1年がたとうとしている中、園原杏理は帝人と正臣と友情を築いていた。
そんな彼女は学校の教師で、生徒に対する様々なセクハラ疑惑がたえない男に目をつけられてしまっていた。
それとは別に三流雑誌記者は池袋特集のテーマとして最強という言葉に魅かれる。
取材の中で誰もが口にする平和島静男...
それは相当ヤバイ男である。
また池袋の街は黄色いバンダナをした黄巾賊というチームが勢力を増し、通り魔の被害者も増え続ける...
妖刀、最強、デュラハン、少年少女らが集い、池袋は混とんと化していく...
シリーズ第2弾。
今作はとにかく静男の強さが目立つ。
そしてその強さの理由も語られる。
また杏理の真の姿も明らかになり、友人であるが、互いの正体を知らない3人の関係も今後展開していく。
それらを全て知る存在の情報屋、臨也、妖精のデュラハン、妖刀という人外、強い奴、ヤバイ奴、いろいろな奴が入り交わる池袋の街での壮快な物語である。