川原 礫 (著)
GGOでの死銃事件から数週間後、ALOではアップデートにより新マップとして浮遊城アインクラッドが実装された。
SAOの舞台であったアインクラッド。
ALOはもともとSAOの複製システム上で稼働していたため、サーバーにアインクラッドのデータがそのまま残っており、ALOにて再生されたのである。
アインクラッドの実装により、魔法スキルが中心だったALOはソードスキルが加わった。
そのため、大きな変革がもたらされていた。
アスナは実装後、かつてSAO時代に過ごした第22層にあるログハウスを入手するため怒涛の勢いで攻略していく。
それはアスナにとって、キリトと共に過ごした場所で、大切な場所であった。
無事ログハウスを入手したアスナ。
以降そこは仲間とのたまり場みたいになるが、ふとある噂を耳にする。
24層主街区に絶剣とよばれる凄腕アバターが現れたと。
挑戦者を圧倒的な差で次々と倒し続ける絶剣を前に、かつてSAOにおいて最強のソロプレイヤーだったキリトも敗北を喫していた。
それを聞いたアスナも絶剣に挑むが、いい勝負をするものの惜しくも敗れてします。
だが勝負の後に絶剣ことユウキと名乗るプレイヤーはアスナを自身のギルドへと勧誘する。
果たしてその目的は一体...
SAO第7弾。マザーズ・ロザリオ編。
今作はアスナを中心に描かれた物語だ。
アスナの複雑な家庭環境、絶剣ユウキの強さの裏側にある真実。
今作でもいろいろと考えさせられる内容が多く含まれている。
週末医療の在り方であったり、医療技術が進歩した未来の世界におけるVR技術と医療のかかわり方であったりと。
今作の結末は切なくなってしまうが、ただ胸が締め付けられるだけでなく、前向きにもなれる内容だ。