川原 礫(著)
サーベラスとのリベンジマッチ。
クロウは物理無効の壁を乗り越え、柔法によりあと1歩のところまで追い詰める。
だがそこでサーベラスⅡとでも呼ぶべき別人格が現れる。
ⅠとⅡで能力まで違い、Ⅱは相手を捕食し、能力を複製すると言うもので、サーベラスの目的はクロウの封印したものを得ることだった。
それだけのために誕生したのがサーベラスだったのだ。
何とか勝利したクロウはその後、理論鏡面アビリティー習得のため、チユリとともに無制限フィールドへと飛ぶ。
しかし2人の前に謎のアバター、ショコラ・パペッターが現れる。
ショコラは自分の仲間がISSキットに乗っ取られ、断罪するためにいたのだった。
クロウ達はショコラとともにISSキット装着者と戦う事に。
しかし現れたのはISSキッドをばら撒く元凶、マゼンタ・シーザーだった。
3対4の激しいバトルへと突入する。ISSキッド装着者との対戦で苦戦を強いられるクロウ達だが勝利を収め、ショコラの仲間をISSキッドからの解放に成功する。
そしてついにクロウは念願のアビリティーを習得し、マゼンタからはISSキットのカードを渡される。
カードにはクロスする2丁の拳銃の紋章が描かれていた。
その紋章の意味とは一体…
シリーズ第12弾。
今作もいいところで終わってしまい、続きがとても気になるところだ。
ついに白の王の名前とその正体が明かされ、さらには黒雪姫との関係と黒の王による初代赤の王との事件についての詳細が明かされる。
終盤では四元素のアクア・カレントも登場し物語は展開していく。
この作品の楽しみの1つは、毎回のように新しいアバターが登場することであり、個性あふれるキャラによって彩られるストーリーは飽きることなく魅力的である。
頼りないが、ときにはかっこよくもあるハルユキの活躍に今後も期待だ