河原礫(著)
山ゴブリン族による殺人事件解決のため、暗黒界のイスカーンの元へ向かったキリト達だが、そこでイスカーンとシェータの赤ん坊が攫われてしまう。
交換条件に出されたのは神回統一会議代表剣士の首、つまりキリトの死である。
キリトはイスカーンらと共に、真犯人を追い詰め赤ん坊を取り返すことに成功するが、犯人は消えるように逃げ去ってしまう。
犯人の正体は何者なのか、再び人界に戻ったキリトは調査を続けるが、これといったことはわからなかった。
そこでアスナは殺害現場に赴いて、過去覗術を行う。
心身への負荷が大きい術だが、アスナは犯人の手がかりになりそうな会話を覗くことに成功する。犯人の目的は人界と暗黒界の間で再び戦争を起こすことであった。
犯人の正体は何者なのか、再び人界に戻ったキリトは調査を続けるが、これといったことはわからなかった。
そこでアスナは殺害現場に赴いて、過去覗術を行う。
心身への負荷が大きい術だが、アスナは犯人の手がかりになりそうな会話を覗くことに成功する。犯人の目的は人界と暗黒界の間で再び戦争を起こすことであった。
であれば山ゴブリン族の保護が最優先。
しかしすでに山ゴブリン族は何者かによって連れ去られた後であった。
そんな中ロニエとティーゼは自身の幼飛竜の魚嫌いを治すため郊外の湖へとやってきていた。
かつては貴族私領地であり、豊かな場所である。
その近くの屋敷にお化けが出るという噂を耳にする。
ユージオへの思いが断ち切れないティーゼは、もしかしたらという思いで屋敷へ向かう。
だがそこにいたのは1年前、四帝国の大乱と呼ばれた戦いで自分たちが倒したはずのノーランガルス北帝国の皇帝だった。
死んだはずの皇帝に二人は捕らわれてしまう。
果たして二人の運命と結末は...
シリーズ第20弾。
今作は前回からの続きで、同一タイトルとなっている。
かつてのキリトとユージオの傍付きだったロニエとティーゼ。
その二人の飛竜を中心とした物語の展開となっている。
ユージオを忘れられないティーゼの想い、主と共に成長していく幼飛竜の姿はつい感情移入してしまう。
物語は黒幕も分からず、謎も多いまま、ムーンクレイドル編は完結となってしまったが、この先100年以上にもわたるキリト達の戦いは、また違った形で読める日が来ることを願いたい。
まだまだ続くSAOワールド。この先も引き続き楽しみである。