先が読めない展開!

王狼たちの戦旗 (ハヤカワ文庫SF)


王狼たちの戦旗 (ハヤカワ文庫SF2054)

ジョージ・R・R・マーティン (著), 目黒 詔子 (イラスト), 岡部 宏之 (翻訳)

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ジョージ・R・R・マーティン

想像を絶する展開。ハラハラワクワクが止まらない。

ロバート王の死後七王国内は混乱に陥っていた。

玉座を巡る内戦はより激化していた。

国内に王を名乗る者が四人、ロバート王の息子のジョフリー・バラシオン、ロバート王の二人の弟スタニス・バラシオンとレンリー・バラシオン。

そして自身の父を殺害されたウィンターフェル城の跡取りでエダード・スタークの息子ロブ・スタークが、北の王を名乗りそれぞれの対立は深まるのであった。

さらにはエダード・スタークの被後見人であった シオン・グレイジョイは、ロブを裏切り、自らを鉄諸島の王と宣言し、ウィンターフェル城の奪取を目論んでいた。

そしてはるか東方の家ではかつて「鉄の玉座」の王、故エイリス狂王の末娘デナーリス・ターガリエンが七王国を征するために、部下と3匹のドラゴンと共に旅を続けていた。

一方でキングスランディングでは、スターク家の長女サンサが、ジェフリー王の婚約者という名目で捉えられており、サンサは密かにキングスランディング脱出を計画していた 。

そのサンサの妹であるアリアは、一足先に逃走し、キングスランディングを脱出していたのだが、 とある過程で捕まり捕虜として、ラニスター家のハレンの巨城へと連れて行かれていた。

そしてラニスター家は、小人ティリオンを始め、父のタイウェン・ラニスターまでもが、キングスランディングへと集結しており、戦いは大きくなる一方であった。

それぞれの家系の人間が、様々な思惑のもとに動いており、さらには「壁」の向こう側での動きも活発になっていた。

誰の視点から見ても、先が読めない展開に読んでいてハラハラする。

個人的にはスターク家のアリアの視点が気に入っており、幼いながらもウィンターフェル城のスターク家としての誇りを持ち、生きるために成長していく姿に 心を揺さぶられる。

また策士と言っていい、ラニスター家のティリオンの残虐性の中にも、人間らしさがあり、スターク家側から見たら 敵なのに憎めないそのキャラクター性が、実に良い味を出している。

読んでいて、この先どういう展開が待ち受けているのか次が待ち遠しくなること間違いないだろう。