氷と炎の歌第4部。

乱鴉の饗宴


乱鴉の饗宴

ジョージ・R.R. マーティン 著

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ジョージ・R.R. マーティン (著),酒井 昭伸訳

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ジョフリー少年王の死後、 キングスランディングでは、 ジョフリーの弟トメンが新たに玉座へと着く。

だがまだ八歳であり事実上、 母でありクイーンであるサーセイが牛耳っていた。

しかしサーセイの横暴は 度を越していた。

愛していたはずの弟、 ジェイミーでさえ、 自身の元から遠ざけて、 気に入らないものに対しての仕打ちは際限のないものとなっていた。

同じくして、 ベイロン・ グレイジョイ が死亡した鉄諸島でも王の座をめぐる争いが始まっていた。

ベイロンの長女、 アシャ。 ベイロンの弟のユーロンに 、ヴィクタリオン等が選王委員会により 熾烈な争いが繰り広げられていた。

また今作にてサーセイの娘であり、 ジョフリーの妹のミアセラの姿も模写されている。

マーテル家の次男と婚約し、 ドンへと移り住んだミアセラ。 そこでは長女のアリアン・ マーテルがミアセラを七王国の女王にするべく画策していた。

孤独に逃走の旅を続けるアリア・ スタークは、海を渡り ブレーヴォスへと。

同じくしてナイツウォッチのサムウェル・ターリーもオールドタウンの知識の城を目指し、 ブレーヴォスたどり着いていた。

そしてブライエニーはサンサスタークを探す旅へと旅立つ。

それぞれが近づいては離れ、 すれ違いを繰り返していく中で、 ブライエニーは逆徒に捕まってしまうのだが、 連れて行かれた先で見た人物は死んだはずのキャトリンスタークであった。

七王国内は激しく揺れ動く落としていた...

今作もとにかく面白い。 デナーリス家ティリオン、 ジョンスノウが出てこないが、 それは次作で展開されるとのことで、 また楽しみである。

今作では主にサーセイを中心に描かれている。

完全に悪役のイメージのサーセイ。

自分の好き勝手、 やりたい放題に振る舞っていて、 理解者のジェイミーまでをも遠ざけてしまい、 次第に二人の関係性は変化していく。

一方でジェイミーは 最初の極悪非道なイメージとは裏腹に、 キャトリンに釈放され、 キングスランディングに死ぬ思いで帰還( 道中利き腕を失っている)してからというものの、 イメージを覆す印象である。

それは一緒に旅をしてきたブライエニーに対しても、捕虜だったエドミュア・ターリーに対してもしかりである。

利き腕を失ったことで戦うことができなくなり、 心境も少しずつ変化していく様が見て取れる。

絶対に痛い目にあうだろうと思っていたサーセイはと言うと...

今後のティリオンの動向も含めて、 ラニスター家からは目が離せないであろう。

個人的にはバラバラになってしまったスターク家寄りで読んでいるが、これから先どうなるのか。

ナイツウォッチの総帥になったジョン・スノウとともに、 スターク家の再興はあるのか。

またデナーリスがどのような行動を起こして、 どのような展開になっていくのか。

次が待ち遠しいの一言である。