アラン・ディーン・フォスター (著), 中原 尚哉 (翻訳)
デストロンとの戦いの後、 サイバトロンの戦士たちは地球で人類と共に共存して行く道を選択していた。
というものの、 彼らの存在を知るものはごく限られたもののみである。
敗れたメガトロンは 海底の奥底に沈められ、 厳しい管理下に置かれていた。
またコンボイによって銀河に散っていたサイバトロンの戦士たちは、 地球へと集うのであった。
だが時を同じくしてデストロン達も、地球へと集まってきていた。
メガトロンとの死闘から2年が経とうとしていたが、 地球の各地でデストロン(ディセプティコン英語版) とサイバトロン(オートボット英語版)の戦いは続いていたのである。
そんな中、国家安全保障担当の補佐官は、 サイバトロンたちが地球に、 人類に対して戦いを持ち込んだと考え、 人類とサイバトロンが袂を分かつという選択を迫るのであった。
一方大学一年生になった サム・ウィトウィキーは大学で寮生活を始めることになった。
しかしサムの身には異変が起きていたのである。
更にはデストロンにより、 メガトロンは奪還され、 再び目覚めさせられてしまう。
そして恐ろしい存在の” 堕落せし者” を復活させる計画を企てるのであった。
こうして終わることのないデストロンとの戦いが再び始まるのであった。
映画トランスフォーマーの第2弾。
主要登場人物は前作とほぼ変わらないが、 新にサイバトロンやデストロンの戦士たちも多く登場する。
特に小型のトランスフォーマーが会話も多く、 人間とのやり取りも面白い。
またデストロンがサイバトロンへと寝返った挙句、 ミカエラに懐いたり、 バンブルのサムに対する思いが、 人間と機械生命体の域を超えての友情がとても微笑ましい。
前作とは立場の違う、 元セクター7のシモンズの存在も、物語に良い味を加えている。
トランスフォーマーシリーズ、 前作に続き今作もとても面白い作品である。
是非映画だけでなく、小説も合わせて鑑賞するべきだと思う。