スーザン・コリンズ著 河井直子訳
歴代勝者の集った75回ハンガーゲームにて、カットニスは反乱軍によって救出された。
かつて反乱を起こして滅んだsとされていた第13地区では、地下にてキャピトルに対抗すべく生き残った人がいたのだ。
そしてその時は来た。ハンガーゲームに深く関わりのある協力者の手引きにより、キャピトルと戦うときが来たのだ。
第13地区はコイン首相式の元、カットニスを救い出す。
その目的は反乱軍の象徴としてマネシカケスに仕立てる事だった。
救出されたのはカットニス他数名で、ピーターはキャピトルにつかまってしまった。
またキャピトルによって第12地区は反乱への戒めとして爆撃により滅ぼされてしまう。
激しい戦いが続く中、ピーターは捕虜として宣伝のために利用されていた。
マネシカケスになる事を悩むカットニスだが、いくつかの条件の元にマネシカケスになることを了承する。
そしてピーターおよび捕虜になったハンガーゲーム参加者救出作戦が行われ、ピーターの奪還に成功する。
しかしピーターは別人となっていた。キャピトルによって洗脳されていたのだ。
絶望の中、カットニスは自身が戦闘の最前線へ行くことを望む。
キャピトルのスノー大統領に復讐するために、自分の手でスノー大統領を殺すために...カットニスの最後の戦いが始まる。
3部作の完結編である今作。
まずはカットニスの仲間が次々と死んでいってしまう展開が衝撃的だ。
まさかあの人までがという感じである。
死にまつわる残酷な摸写は少ないものの、戦争の悲惨さが十分に伝わってくる。
最後に迎えた結末は、如実に人間の愚かさを、同じ過ちを繰り返してしまう浅はかさを物語っているだろう。
だが、それに立ち向かおうとするカットニスの姿、それは紛れもないマネシカケスー自由の象徴ーである。
結末は人それぞれ感じるところがあるだろうが、素晴らしい作品であることには間違いない。