休日再び

デュラララ!!×7


デュラララ!!×7

成田 良悟 (著)

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成田 良悟 (著)

臨也が何者かに刺された翌日。

ダラーズをはじめ、来栖会やロシアの何でも屋、埼玉のチーム等々、多くの人を巻き込んだGW。

東北で折原臨也が何者かに刺された、その翌日のこと、池袋はまだ騒々しかった。

臨也の事件はニュースで流れ、入院する臨也のもとには何者かの刺客が訪れていた。

臨也の元で仕事をしていた矢霧波江は、弟を愛しすぎるあまり、弟と別れてからも人を駆使してその動向をうかがっていた。

その弟、誠二と付き合う張間美香も彼を愛する余りに、至る所に進入しては常にその言動を監視していた。

そんな美香に波江の激しい嫉妬が凶器となって襲おうとする「あいびきボレロ」をはじめ、来栖会の赤鬼といわれる赤林の過去から現在に至るまでを描いた「はぐれ者コンチェルト」。

静男とヴァローナ、そして茜の3人の関係を描いた「取り立てラプソディ」、新羅とセルティのデート「お惚気チャカボコ」、入院中の臨也の状況「入院ポルカ」と短編集的な内容となっている。

デュラララ第7弾は人の休日というテーマで、強烈な個性を持つキャラに中止して描かれている。

短編集みたいな作りだが、すべてが騒動のあった翌日の話である。

それぞれのストーリーがつながっている。

とにかく人格が壊れている波江と美香、来栖会の異質な存在である赤林。

もはや言うまでもなく最強の静男という感じで、今までと違い、個人を描いているので新鮮である。

そしてまた臨也はどうなっていくのか...

それもまた次巻以降の楽しみである。

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