成田 良悟(著)
池袋で、埼玉のチームTo羅丸がダラーズのメンバーを探して狩っていた。
一方で臨也に嵌められた静男は栗楠会から追われていた。
栗楠会は幹部総出で静男を追うも、捕らえる事が出来なかった。
追いつめても静男は異常なほどの身体能力でビルや建物を軽々登って乗り越え逃げてしまうのだ。
なぜ逃げるだけで反撃してこないのかと栗楠会幹部は違和感を覚えていた。
そのころ、廃工場で帝人は後輩であり、ブルースクエアの創始者である青葉らに囲まれていた。
要求は帝人がブルースクエアのリーダーになれというものだった。
その現場にセルティが現れ、さらにはTo羅丸のメンバーも現れ、混沌は増していく...
非日常にあこがれる少年、人ならざる者、体に妖刀を宿す少女、池袋を牛耳る裏の組織、ダラーズとTo羅丸、ロシアの2人組、そして最強の男が入り混じり、池袋はカオスと化していく...
デュラララ第6弾。
今作は5段から続く後編という形である。
徐々にお互いの正体を知りつつある帝人と杏理。
今作では帝人の変化が重点的に描かれており、非日常にあこがれる少年が覚醒したかのように得たいの知れない存在へとなっていく。
最強の静男はやはり圧倒的であるが、それとは裏腹に少女を救うなどの優しさの一面も見せており、各キャラの違った一面が今作では垣間見えている。
そしてやはり臨也の存在だろう。
エピローグから今後どうなるのか更に楽しみである。