スティーヴン・キング (著), 風間 賢二 (翻訳)
2つの人格、オデッタとデッタは1つの人格として統合し、スザンナとなった。
エディは彼女に恋をし、スザンナも彼を受け入れ、2人は中間世界にて、夫婦となる。
2人の仲間を得たローランドは、大いなる西の森にて、2人をガンスリンガーに育てるべく修行を行っていた。
ある日、3人はとてつもなく巨大なクマに襲われてしまう。
ミールと呼ばれるクマはシャーデックと言うロボットであった。
クマとの死闘の後、一行は暗黒の塔へと導くものを発見する。
だが、ローランドはジェイクを見殺しにした事で心を病んでいた。
また別世界にいるジェイクも同様、ローランドに見殺しにされた死の記憶に苦しんでいた。
その中で、エディの描いたドアによって、ジェイクはニューヨークから中間世界へやってくることに成功する。
予言にあった3人目の仲間はジェイクだったのである。
こうして暗黒の塔探索のメンバーが揃う。
旅の途中に、ビリー・バンブラと言う小動物のオイがジェイクになつき、旅の一行に加わる。
運命共同体〈カ・テット〉となった。
彼らは年寄りしかいない町へ到着し、そこで過去の出来事が語られ荒地を疾駆する超高速モノレールの存在を知る。
そして都市で辿り着くが、ジェイクは外部から襲撃者集団〈グレイ〉の者によって連れ去られてしまうのだった…
シリーズ第Ⅲ弾。全巻より物語はわかりやすく展開していき、ローランドとジェイクのタイムパラドックスがようやく解消する。
今作ではそれぞれのトラウマに焦点が当てられている。
ローランドとジェイクはお互いに、エディは兄に、スザンナはデッタにと言う具合にだ。
物語後半はジェイクが連れ去られ、一気に加速していく。
他のキング作品とは趣が異なる作品であるが、実に面白いシリーズだ。