川原 礫 (著), abec (イラスト)
2層のボスを攻略し3層へ到達したキリト。
コンビを組むアスナと次に向かったのはキャンペーンクエストだった。
大型となるこのクエストは層を跨いで展開され、完結するのは9層と言う大規模なものである。
森の中で戦う2種のエルフ(森エルフか黒エルフ)のどちらかに加勢し、スタートするクエストだ。
キリトはベータ時代と同じく黒エルフの女性に加勢する。
でも相手エルフには絶対勝てず、やる事は防御に徹するのみ、そして両エルフは相討ちになる。
…はずであったのだが、黒エルフは生き残り、ベータ時代と異なる展開にキリトは戸惑う。
女性の名はキズメル。
NPCである彼女はキリト達と共に行動し、クエストを進めていくことに。
その過程で3人は仲を深めていく。
一方で3層にやってきた攻略組はギルドを立ち上げる。
リンド率いる〈ドラゴンナイツ・ブリゲード〉、キバオウ率いる〈アインクラッド解放隊〉、彼らは競うようにクエストと攻略を進めて行く。
そして開かれた攻略会議。
そこで、キリトとアスナの両名は、同じギルドには属させないと一方的に告げられ、アスナは怒りを覚える。
キリトになだめられ、我慢するアスナ。
その2人は武器を強化し、クエストを順調に進めて行く。
だが、キリトの前に怪しい人物が現れる。
モンテと名乗る男はキリトにデュエルを挑むのであった。
一体その目的とは…
プログレッシブ第二弾。
今作は3層にてキャンペーンクエストを中心に描かれている。
NPCであるが、キズメルにかなりスポットライトが当てられた内容となっている。
この時点ではまだ定かではないが、黒ポンチョの男や、モルテの存在は明らかにラフィン・コフィンの香りが漂っている。
キリトとラフコフの関わりの始まりといった感じで、4層以降でどうなっていくのか、また続きが楽しみである。