スティーヴン・キング (著), 風間 賢二 (翻訳)
2丁拳銃を下げた男、ガンスリンガー。
最後のガンスリンガーであるローランドは、砂漠の彼方へ逃げ去った黒いの男を追っていた。
この世界は荒廃している。
ここは時間や空間が変転する異界の地である。
黒衣の男を追い続ける途中に、彼はタルと言う街に立ちよる。
その街に黒衣の男も立ち寄っており、1人の男が黒衣の男により死からよみがえらされていた。
数日間滞在したローランドは、街の人間に悪魔とののしられ、関係を持った女を人質にとられてしまう。
殺してと請う女。
ローランドは女の望みをかなえるが、町中の人間がローランドを殺すためにおそいかかってくる。
ローランドは返り討ちにし、街の人間39人を皆殺しにする。
その後、街を去り、旅を続けるローランドはジェイクと言う少年と出会う。
意識を失い、倒れたローランド。ジェイクは手当てする。
なぜこんな砂漠に少年がいるのか…不思議に思うローランド。
ジェイクは自分がどこから来たのかわかっていなかった。
覚えていることを少しずつ話すジェイク、彼はこの世界とは全く違う世界から来た者だった。
少年と旅をする事になるローランド。
2人は少しずつ心を通わせていく。
だが、黒衣の男に追いつき、対峙したときに、ジェイクとローランドは、予期せぬ出来事に見舞われてしまうのだった。
この作品は週末世界を描く大作である。
ジャンルとしてはダークファンタジーと言うジャンルだろうが、この一巻を読んだだけでは、何のことだかわからないことが多い。
作中に出てくる〈力〉や〈十九〉と言う数字が、どういう意味かが、一巻だと全然わからないし、中間世界や暗黒の塔について、過去の事等が、断片的にしか語られていない。
だから、続編を読んでから、物語の構成や世界観を理解して再読すると、より楽しめる作品だ。