ブラックラグーンの世界

ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ(ガガガ文庫)


ブラック・ラグーン シェイターネ・バーディ (ガガガ文庫)

虚淵 玄 (著), 広江 礼威 (イラスト)

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虚淵 玄 (著)

オリジナルストーリーであり、日本編の序章となる

かつて戦場にてシェイターネ・バーディ、「悪魔の風」 と呼ばれた男がいた。

ソビエト兵の遊撃隊 <ヴィソトニキ>として 数多の地獄へと身を投じ、 多くのゲリラを戦慄させた彼の名はスタニスラフ・ カンディンスキー、 通称スタン。

時は流れ... 多くの戦友を失ったスタン。 彼にかつての面影は失せており、 ドラッグ中毒者に成り果てていた。

そんな彼がたどり着いた 最後の場所、 そこは 荒くれ者が集う街 ロアナプラであった。

 

ラグーン商会の面々は、 とある仕事の依頼を受けていた。

誰だかも分からない新規の客であったが、 破格の前金を受け、 引き受けたはいいものの、 その依頼内容はならず者 12人をとあるタンカー付近でゴムボートへと降ろし、 ラグーン号はタンカーの進路を妨害して囮となること。

つまりタンカー占拠の手助けであった。

いざ作戦が決行されるや、 ラグーン号の メンツはとんでもないことに 気づいたのだった。

乗っ取ろうとしていたタンカーは、ロアナプラの4大勢力の一つでありラグーン商会にとっての得意先である三合会( トライアド)張維新( チャン・ウァイサン) のタンカーだったのである。

しかし今回の依頼に隠された真実は、 これだけではなかった。

トライアドのみならず、 ロシアンマフィア「 ホテル・モスクワ」 をも巻き込んで起こることの真相とは...

そしてシェイターネ・バーディ・スタンとバラライカの過去の関係が明らかになるのであった。

BLACK LAGOON の小説版ということで、あの個性溢れるキャラクターたちや、激しい戦闘シーンを活字でどのように表現されているのかと思ったが、 期待以上。

漫画やアニメの光景が目に浮かぶようであった。 またホテルモスクワのバラライカの過去が少しだけ垣間見えたりと、

小説ならではという内容で、 原作に負けず劣らず面白い作品に仕上がっている。

漫画版が好きな人には是非とも読んで損はないお勧めである。