スティーヴン・キング (著), 風間 賢二 (翻訳)
暗黒の道を探索して、ひたすら旅を続ける最後のガンスリンガー、ローランド、
黒衣の男と対峙し、長い対話において、ローランドは西へ行き、海へ出る、そしてそこで3人のものを召喚すると、予言を告げられる、
眠りに落ち、目を覚ますと、彼は10歳ほど歳をとっていた。
西の海の砂浜にたどり着いたローランドだったが、巨大なロブスターの姿をした化け物に襲われてしまう。
利き手である右手の指2本を食いちぎられ、足の指も失う大きな怪我を負ってしまう。
さらに化け物は毒を持っており、高熱に苦しめられ、次第に彼の体はどんどん弱っていく。
そのローランドの前に謎のドアが出現する。
そのドアの先には現実世界であるニューヨークの街並みが広がっていた。
ローランドは麻薬の運び屋で、麻薬中毒者であるエディの意識に乗り移る。
エディは飛行機で麻薬を運んでいたが、バレかけたところをローランドによって救われた。
〈捕われ人〉とかかれたドアから、エディを中間世界へと連れてきたローランドは更に〈影の女〉と書かれたドアから、二重人格で電車事故により膝から下の両足を失った車椅子の女性、オデッタ/デッタを連れてくる。
体がどんどん弱っていくローランドは、凶悪な性格のデッタに悩まされる。
そして〈押し屋〉書かれたドアにはエリートではあるが、連続無差別殺人鬼であるジャック・モーとがいた。
ローランドは生き残るため、銃弾と薬を求めていた。
ローランドは告げられた3人の仲間を求めて旅をしていく…。
シリーズ第2弾は物語が大きく動き出し、一気に面白い展開になっていく。
今作は、ガンスリンガーが中間世界から現実世界に転移して物語が進んでいくが、ローランドにとって現実世界は見るもの、言葉も全く知らないものばかりなので、その辺が面白く描かれている。(例えば、ツナサンドを鮒産道と理解したり)、ローランドが仲間にしようとする者は、全員が問題のある人間ばかり。
それは60から80年代のアメリカ社会と言うものを反映しているのだろう。
前作では意味がわからなかった言葉の意味も明かされる。
(〈力〉は義務、運命、人が行かねばならぬ場所の意と言う具合に)
まだまだ謎も多いが、この先のローランドの旅がどうなるか楽しみだ。