成田 良悟(著)
長年いがみ合っていた臨也と静雄。
ついに二人は対峙し殺し合いを始める。
それは壮絶な戦いだった。
重機が宙を舞い鉄骨が頭上をかすめる。
互いの命を懸けた殺し合い。
果たして生き残るのは、勝者はどちらになるのか...
一方で露西亜寿司でも動きが起きていた。
店内のトムの身柄を抑えるため、赤い目をした罪歌の子達が店を取り囲む。
罪歌の子を動かしていたのは...
六条千景は正臣と行動し帝人に取引を持ちかける。
帝人にとってのダラーズ始まりの場所で...
そしてとあるビルの屋上で正臣は帝人と再会を果たす。
だが帝人の様子はおかしかった。
帝人は銃を手にしており、正臣に銃を向ける。
二人の関係はどうなってしまうのか...
杏里は沙樹とともに角田達と合流し自身の罪歌の秘密を打ち明ける。
そして自我を失ったセルティは...デュラハンに関わる全ての人を巻き込み、正気を失いつつある街池袋。
ついに全ての決着の時がやってくる。
デュラララ最終巻。
これにてダラーズとセルティそれに関わった人たちの物語は終了である。
物足りなさを感じる部分も多々あるが、ひとえにそれは魅力的なキャラクターが多いからだろう。
静男の暴れるシーンや池袋を去った後の臨也、セルティについてや栗楠会などをもっと緻密に描いて欲しかったというのが個人的な感想だ。
とは言えアニメから入り原作を読んだのだが、シリーズを通して楽しめた作品であった。