日向 夏 (著), しの とうこ (イラスト)
毒味の仕事で毒を盛られて重症だった、姚も仕事に復帰し、医局はいつも通りに戻ったが、猫猫宛に大量の子の本が届く。
作者は実の父、変人軍師である羅漢。
送り主も羅漢であった。
興味もないし、猫猫は本屋で買い取ってもらおうと考える。
翌日、猫猫は姚たちの買い物に付き合うことに。
姚の顔に残る後遺症を隠すための化粧品や薬を買いに行くが、訪れた店で毒白粉騒動が起こる。
しかし、あっさりと猫猫は解決してしまう。
そんな中、宮中では羅漢の作った本によって碁が大流行する。
さらに羅漢により囲碁大会が開催されることになった。
だが、その開催場所に問題があり、壬氏が場所を提供することになる。
それには羅漢に仕事をさせると言う目的もあったのだ。
その壬氏は多忙を極めていた。
蝗害の報告があり、調査に出た壬氏は、大量のバッタの死骸を猫猫への嫌がらせのごとく送り付ける。
人種は調査を猫猫へ託したのだ。
見返りの褒美につられてしまう猫猫だった。
そして囲碁大会当日。
会場には多くの参加者が来ており、猫猫は仕事を手伝うことに。
なぜだかやたらと羅漢への挑戦者が多い。
その理由は羅漢に勝ったら一度だけ願いを聞いてもらえると言うことだったのだ。
その勝負の場に現れたのは覆面をした壬氏だった。
羅漢との対極に挑む人壬氏。
果たしてその目的とは…
シリーズ第8弾。
今作は囲碁大会を中心に物語が進むが、その中でもまた、事件の絶えない猫猫である。
久しぶりにデレる猫猫の姿もあったりして面白いが、今作は何といっても最後の人種の行動が最大の見所だろう。
いよいよ言い訳の聞かない状況となってきた猫猫、今後の2人がどうなっていくのか、ますます楽しみである。