川原 礫(著)
バーストリンカーとなって約2週間。
ネガネビュラスの一員として戦うため、ハルユキはタクムの指導のもとバトルを重ねていた。
そしてLV,2になる条件.BP300ポイントを超え、嬉しさのあまり春樹はLVUPボタンを押してしまう。
何も考えずLVUPをしてしまった結果、300ptを消費し残りのBPは8...
一気にポイント欠乏状態となり、今の負けたらポイント全損で強制アンインストールとなってしまう…
そこでタクムの提案によりバウンサ〈用心棒〉を雇うことにする。
そのバウンサーはアクアパレットと言うアバターで、今まで誰1人として全損をさせたことのない凄腕だった。
しかし雇う条件はバーストリンカーとしての禁忌であるリアルを晒す事だった。
上記「遠い日の水音」を始め、ダスク・テイカーの能美により危機に陥ってしまうハルユキ。
その時沖縄に修学旅行中だった黒雪姫を描いた「最果ての潮騒」、ハルユキがブレインバースト内での謎の黒い剣士アバターと出会い激突する「バーサス」の3編による短編集である。
シリーズ第10弾。
前作で災禍の鎧編に一区切りつき、今作では今まで語られていないシーン、あの時、他の場所ではどうなっていたかを描かれているのが前半2作。
そしてSAOとコラボした遊び的な内容の「バーサス」。本編とは違う楽しみがある短編だが、さすがにVSについてはキリトとハルユキが戦うと言うのは作品混同で少々無理やりな感も否めない。
しかし謎だった部分やネガネビュラス四元素の1人が登場したりと、本編を補完する内容もあり楽しめるものである。