川原 礫(著)
キリトが死銃事件の逃亡犯に襲撃された。
心肺停止に陥るが救命措置により、奇跡的に死の縁より脱する。
だがその後キリトの姿を見る事はなかった。
別の病院に移送後完全面会謝絶家族すら会えない…
それにおかしいことが多々あり、訝るアスナ。
調査の末、キリトは計画的に拉致されたのではと言う結論に至る。
それだけのことができできる人物となると、かなりの大物であると予想する。
さらに調べてたどり着いたのは、SAOの事件発生後に総務省に設置された、対策本部の菊岡誠二郎だった。
一方、アンダーワールドに入り込んだキリトは、その世界で2年の歳月を過ごしていた。
ゲーム内で出会ったNPCの少年、ユージオとともに央都であるセントレアに向かい、2人は北セントレア帝立修剣学院の初等訓練士となり日々鍛錬に励んでいた。
2人は上級剣士の傍付きとして整合騎士を目指す。
央都を統べる公理教会の中枢にたどり着くために。キリトは傍付きを務める先輩に全力を見せるように言われ、そのために必要なハイクラスの武器を入手する。
だが先輩との約束の前に、キリトの前に現れたのは学院ナンバーワンの主席であり、真剣での立ち会いが行われることになるのであった。
SAOシリーズ第10弾。
アリシゼーション編第二弾である。
今作はようやく菊岡の正体と目的が判明し、さらにかつて茅場の恋人であった神代も登場し、現実世界でも大きく動きを見せていく。
アクセル・ワールドの加速世界と言う概念がSAOでも使われて、どうかと思う部分もなくはないが、物語として普通に面白いのでよしとしよう。
現実で18時間、ゲーム内で2年を経過したキリト。
この先と展開がどうなっていくか期待である。