川原 礫(著)
帝城より脱出し、何とか四神スザクの脅威から逃れ、晴れてアーダーメイデンの救出に成功したネガ・ネビュラス。
クロウはスカイレイカーの弟子であるアッシュローラーと合流するはずが姿が見えないため、飛行能力を駆使して創作へ向かう。
だがクロウが目の当たりにしたのは、ISSキットを装着した6人により倒された弟分を護ろうとするアッシュローラーの姿だった。
アッシュたちは一方的に攻撃され、死亡、蘇生を繰り返していたのだ。
クロウはその怒りが引き金となり再び災禍の鎧を召喚してしまう。
鎧に潜む獣に意志を乗っ取られないようにクロムディザスター化したクロウは、その圧倒的な力で6人を一瞬で薙ぎ倒し、ISSキットを制作した加速研究所を破壊するために六本木ヒルズタワーへと向かう。
しかしクロウの前に七王の一人、緑の王のグリーン・グランデが立ちはだかった。
緑の王と激突するクロウは災禍の鎧と完全に融合してしまう。
果たしてクロウを待つのは浄化か粛清か。
災禍の鎧、ついに完結である。
シリーズ第9弾。
6巻から続いていた災禍の鎧編も今作でようやくひと区切りである。
今作でも新たな謎がたくさんちりばめられているので、今後どのような転換で収束するのか楽しみである。
また、アッシュローラーがまさかの...であったり、緑の王との戦いや、加速研究会との闘いなど、今作も見どころ満載である。
それにしてもリアルでは冴えないハルユキの周りには女の子ばかりが集まってくるが、そのあたりもどうなっていくのか期待である。