サイバトロン星を復活させるのだ

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン


トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

ピーター デイヴィッド (著) 中原 尚哉 (翻訳)

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ピーター デイヴィッド (著)

かつての師と闘うオプティマス

トランスフォーマーシリーズ三部作の完結編。

前作から異なる点として、 作者がアラン・ディーンフォスターからピーター デイヴィッドへと変わっているが、翻訳者はそのままなので特に違和感なく読めるだろう。

それともう1点、サムの 恋人がミカエラからカーリーになっている。

これは映画の方でミカエラ役を演じていた女優が、諸事情により降板したためである。

よくある話だし、やむを得ないのだが、ストーリーの中でごくわずかしかサムとミカエラの別れについて触れていないのでもう少し詳しく模写があった上で、 新しい恋人、 カーリーとの今を描いて欲しかったと思う。

またこれは前作からそうであったが、 キャラクター等の表記が入り混じっている。 例えばサイバトロンと訳されていたのが、 オートボットとなっていたりと、 これはおそらく映画版での表記の方が日本人には馴染みがあるためと思われるが、 前日譚の Ghost of Yesterday から小説版を読んでいる人には、多少の違和感を覚えるかもしれない。

とはいうものの、 さして気にする程度のものではないだろう。

この完結編のダークサイドムーンは、 アポロ11号が 月面着陸に成功するところから物語は始まる。

人類史上初の快挙の裏には実は極秘のミッションが隠されていたのだ。

月面探索の裏の極秘ミッション...

それは アポロ11号が月面着陸する数年前のこと、 謎の物体が月の裏側に衝突するのが確認されていた。

驚くことにそれは地球外生命体、 つまり宇宙人の船だったのである。

そしてその宇宙船こそが、 メガトロンが地球へとやってきた理由につながるのであった。

一方で大学を卒業したサムは、 ワシントンにて就職浪人となっていた。

新しい彼女カーリーと共に暮らす生活に、 平和を感じつつも、 物足りなさを感じてもいた。 就職活動をする サムの元には、 またしても危機が迫っていた。

ディセプティコン軍団による進行がふたたび始まろうとしていたのだ。

そして... 数十年前に月へ衝突した宇宙船には、 かつてのオートボットたちの司令官であるセンチネル・ プライムが眠っていたのであった。

目覚めたセンチネルプライム。

彼の目的は果てしのないものであった。

その目的とは、 セイバートロン星を地球のすぐ側に転送するというものであった。

その事実を知ったオプティマス・ プライム( コンボイ)はかつての師を止めるため、 再びディセプティコンとの戦いに挑むのである。

というわけで再びオートボットとディセプティコンとの戦いになるわけだが、 かつての司令官の裏切りがあったりと、 様々な展開が繰り広げられるので、 あっという間に読み進んでしまう。

そして長く続いたオートボットとディセプティコンの戦いの結末へと向かうわけであるが、 メガトロンの今までを考えると、 最後は意外な結末となっている。( と思う。)

人類そしてトランスフォーマーの運命はいかに...

それと相変わらずのバンブルのキャラの可愛らしさや、 小型のトランスフォーマー、 ウィリーとブレインがいい味を出している。

そして今作でアイアンハイドがやられて、 死んでしまった時には少し残念であった。

オートボットの数少ない生き残りであったから。

とにかく映画小説共に面白いことには間違いない。