隣の席に座る銀髪美少女、アーリャさんは俺がロシア語を理解すると知らなくてデレる。

時々ぼそっとロシア語でデレる隣のアーリャさん


時々ぼそっとロシア語でデレる隣のアーリャさん

燦々SUN (著), ももこ (イラスト)

市立征嶺学院

ここは中高大一貫校で、数多くの政財界で活躍する人材を輩出してきた超名門校である。

この高校に通うロシアと日本のハーフアーリャは成績優秀の優等生。

白い肌銀色の髪、青い瞳、抜群のスタイルの彼女は学年の二大美姫であり、生徒会会計を務めている。

彼女は人を寄せ付けないことから孤高のお姫様と呼ばれていた。

その彼女に唯一、アーリャと呼ぶ男がいた。

同じクラスで隣に座る久世政近。

彼はオタク趣味でやる気もなく、成績も微妙、いわゆる不真面目な劣等生である。

そんな政近にアーニャはいつも辛辣な言葉を吐いていた。

そして1人でぼそっとロシア語でつぶやくのだが…その言葉は政近に対するデレだった。

罵倒した後に、ロシア語で”かわいい”とか”もっとかまってよ”というデレデレの言葉をつぶやくアーリャ。

ロシア語だからわからないと思い込んでいたが…

政近はロシア語が分かるのであった。

そんな日々の状況に、政近は心の中でにやけつつも、わからないフリをする。

アーリャ

その政近に中学時代に生徒会長を務め、現在は生徒会広報を務める、学年の二大美姫、深窓のおひい様と称される周防有希が近づく。

彼女は政近と幼なじみであったが、実は大きな秘密があった。

実は有希は政近の妹であり、2人は兄弟であったのだ。

政近のオタク趣味も有希の影響であり、学校とプライベートでは全く別人の姿を見せる有希。

そんな2人を見てアーリャは嫉妬してしまう。

アーリャと政近の関係はどうなっていくのであろうか…

タイトルに惹かれて購入して読んでみた。

とにかくアーニャが可愛くていとおしくなる。

わかっていないと思っているのに実は全て筒抜け。

こんな状況、健全な高校生男子なら悶絶必死だろう。

それがばれたときにアーリャはどうなってしまうのか、そんなツンデレのヒロインに、全て理解しているくせにわからないふりをする政近の関係が、実になんともいえずに面白い。

2人の掛け合い以外にも政近と本当は妹の有希とのやりとりなど、どれをとっても読んでいてこっちがついにやけそうになってしまう。

何も考えずにさくっと読めてとても面白いラブコメディー作品である。

SF沼におちた僕の本棚
音乃木坂図書室