その後のラブライブ

ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-013 音乃木祭②(87)


ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-013 音乃木祭②(87)

音乃木坂図書室 司書

ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-013 音乃木祭②(87)
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ラブライブ! 2nd Season

ラブライブ! 2nd Season Blu-Rayより

海未とことりによって救出されたツバサとあんじゅ、そして絵里の3人はスクールアイドル部の部室へと逃避していた。

構内には多くの人がいるので、しばらくは人の少ない部室棟の方でやり過ごし、落ち着くのを待つと言うわけだ。

屋上からはスクールアイドル部の部員も戻ってきており、一年生はツバサとあんじゅの存在に大はしゃぎである。

しばらくして、にこも自力で部室へとやってきた。

入って早々に、自分だけ取り残されたことに対して不満を言い放つが、全員がスルーする。

さすがである。一年生も含め、皆がにこの取り扱い方にはたけていた。

「だァー、無視するな!」にこの叫びを無視し、絵里が言う。

「それにしてもハラショーだったわ…まさか自分の母校でこんなに囲まれるなんて…」

「いや…絶対わざとばれるようにしてたでしょう」

真姫が突っ込む。すぐさまにこが言う。

「ねぇあんたたちさぁ、私のことを無視しないでくれるかな?」

「てゆうかさぁ、学校来るだけなんだから、わざわざ変装なんかしたら、余計目立つじゃないの」

真姫はにこに構わずスルーして絵里に話を続ける。

「それは…はい、すいませんでした…反省します…」

絵里は多少反省の姿を見せる。

そこへにこが割って入る。

「まぁそれはアイドルだから仕方ないっていうか、私みたいな人気者の宿命ってやつ?」

真姫はスルーする。同じく絵里も。

「もういいけど、絵里もしっかりしてよ。最近どこかのお馬鹿さんに似てきてるわよ」

「…それは嫌ね…気をつけます…」

「ねぇ、少し気になったんだけどさぁ、どっかのバカさんて誰のことかしらね…?」

「海未とことりもご苦労様。ごめんね余計な仕事増やしちゃって」

にこの言葉を無視し、真姫は海未とことりをねぎらう。

「大丈夫だよまきちゃん、気にしないで」

「そうですよ、悪いのはどっかのお馬鹿さんですからね」

ことりと海未の言葉ににこが反応する。

「さっきも言ったけど、そのお馬鹿さんて誰のことよ?」

「なぁーでもツバサたちも無事に合流できたしよかったね。ところで、海未とことりは救出に来てくれたけど、生徒会長の穂乃果は何してたのよ?」

絵里が言った。だれもにこの言葉には反応しない。

「りんちゃんと一緒に応援してたよ!」

さすがマイペースの2人である。

そしてついににこが沸騰する。

「きぃぃぃー、あんたたちいつまで無視してんのよ!」

「あ、ニコちゃんいたの?いらっしゃい」

まるで何事もなかったかのように、今気づいたかの反応を見せる真姫。

その真姫に続いてみんながにこにいらっしゃいと声をかける。

にこのいじられっぷりは今も健在なのだ。

「はぁー…もう毎度毎度…まぁいいわ。ところでさっきも言ったけど、どっかのおバカさんて誰のことよ!」

「そんなの1人しかいないじゃない」

「ちょっと真姫、それどういう意味よ!」

「どうもこうもそのままの意味よ!」

あえて名前は出さないがそれが誰を指すのか、当然にこも含めて全員がわかっていた。

そんな光景を見てA– RISEの2人は声を出して笑っている。

ツバサが言う。「ニコちゃんは相変わらず面白いよねー」

その言葉に反応するにこ。

にこはもともとA– RISEの大ファンなのだ。

「いやぁー、それほどでもないよ…それよりどうしてA– RISEの2人は来てるの?」 

別に褒められたわけでもないのに嬉しそうなにこである。

「ライブ見に来たのよ。同級生の絵里がBiBiで出演するし、それに久しぶりにμ‘sのみんなに会いたかったし」

「私とツバサは今日は完全にオフだからね。普通に音乃木坂の学園祭を楽しみにきたの。」

ツバサとあんじゅが言った。さらにツバサが続ける。

「ところで絵里、今日μ‘sは出ないの?」 

「今日は希が来れないからμ‘sは出ないわよ」

「ソッカー残念。μ‘sもみたかったなぁー」「

それは今度のうちの大学でのライブまでお預けね」

当然のようにプロアイドルのA– RISEの2人と話をするμ‘sのメンバーを見て、1年生は改めて自分たちの先輩は凄いと思っていた。

そしてまさか自分がこうして同じ場所にいられることに対し、感動に近い思いであった。

「高坂さんも元気そうで何より。μ‘sの復活嬉しいよ!」

「新しいユニットも始めたんでしょう?楽しみね」

ツバサとあんじゅは穂乃果に声をかける。

「Printempsって言うユニットです。楽しみにしてくださいね!」

そこににこが言う。

「花陽とことりとのユニットでしょ?すごい楽しみね」

「うん、にこちゃんに負けない位のかわいいユニットだよ」

「まぁ穂乃果ってば、かわいいなんて照れるじゃないの。ふふふ…」

にこは誉められるのが大好きである。

褒めれば何でも言うことを聞くと、真姫は部員全員ににこの取説を伝えていた。

「ニコちゃん、髪型変えたんだね。その髪もくるくるしててかわいいにゃー」

「あら、凛てばもう。今日はアイロンで巻いてきたのよ」

にこはμ‘s終わりし後はツインテールを卒業し、髪型を変えていたのだ。

「にこは会うたびに髪型が変わりますけど、ツインテール以外も似合ってて素敵ですよ」

「ンフフ…やめてよ海未。でもそれが私だからね」

立て続けに褒められ、上機嫌のにこである。

「にこちゃんの今日のお洋服もかわいいよねロリキュートな感じで萌え可愛くて、ハグしたいもん」

「さすがことりは見る目が違うね、ウフフ…」

「今日のメイクも最高にかわいいよ、にこちゃん」

「どうしたのよ花陽まで…ふふふ…実はマスカラ新しいやつなの」

皆に寄ってたかって褒められ、完全に有頂天のにこである。

「そんなかわいいにこちゃんにお願いなんだけど」

「何を真姫お願いって。言ってみなさいな」

「暑い中でリハやってたから喉かわいちゃって…みんなに飲み物買ってくれない?」

「もうしょうがないねぇ、買ってきてあげるから待ってなさい」

と言って自販機へにこは向かった。

後輩に完全に意のまま操られるにこであった。

「では、あと1時間もしないでライブ始まるので、それまでお二人はここで待っていてくれますか?」 

と花陽はA– RISEの2人に告げる。

「私はこれから準備で講堂行くので…案内は海未ちゃんにお願いしていい?」

「えぇ、もちろん構いませんよ。私はμ‘sicforever以外出演は無いので任せてください」

そう花陽が言うと出番の遅い海未と凛、他数名を残し、皆講堂へと向かっていった。

飲み物を買いに行ったにこの事は皆、気にすることもなく…

続く

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