川原 礫(著)
ハルユキ宅に集まるネガネビュラスのメンバーに赤のレギオン、 プロミネンスの王のニコと副長のレパードも加わり、開かれたのはカレーパーティーだった。
その理由は前日に行われた七王会議にさかのぼる… クロウに宿っていた災禍の鎧の浄化を確認するため七王会議に出席した。
各王や側近が集まる中で現れたのは分析能力のあるアルゴン・アレイと言うバーストリンカーだった。
かなりの古参でLVも8、そしてどのレギオンにも属していない者であり、アルゴンの証言により晴れて浄化に成功したことが認められたクロウ。
だがある思いを抱く。アルゴンの声、どこかで聞いたことのあるその声は間違いなく加速研究会の中核メンバーだと。
しかしそれは夢の中と言う至極曖昧なものであり、大納得させられる要素はないと判断し、クロウはその場をやり過ごす。
会議は加速研究会のいる東京ミッドタウンタワーに鎮座する無敵の神獣級エネミーへの対応となり、提示されたのはメタルカラーが獲得可能なアビリティー。
理論鏡面をクロウが習得し、作戦の最前線に立つと言うものだった。
その習得のため、赤の王のニコも協力し、共同で取得計画を実行するが、簡単に得ることができずに悩むクロウ。
そんなクロウの前に新たな強敵が現れる。
それはメタルカラーのLV.1バーストリンカーであった…
シリーズ第11弾。
災禍の鎧から解放され、いよいよ加速研究会との問題となるのだが、まだ先は長そうだ。
中核メンバーと思われるアルゴンと突然現れたLV.1の強敵にバーストリンカー、と新たに登場したキャラがどのように関わって、今後のストーリーが展開していくか楽しみである。
少しずつメンバーの現実世界での過去、つまりバーストリンカーとして抱えている心の傷等も明かされつつ、さらに広がる加速世界に次巻以降も期待である。