川原 礫(著)
ALOに捕らわれていたアスナを救出し、日常の生活を送るキリトこと桐ヶ谷和人。
和人はある日の事、総務省仮想化の菊岡より、依頼を受ける。
菊岡はVRワールドを監視するエージェントであり、SAO事件を担当していた。
その依頼とは、銃と鋼鉄が支配するガンゲイル・オンライン、通称〔GGO〕で発生した事件についてだった。
GGOは唯一プロのプレイヤーが存在するMMOゲームであるが、GGOにおいて、有力なプレイヤーが心不全により、2人も死亡したのだ。
その2人は漆黒の銃を持つ謎のアバターに死銃で撃たれており、ゲーム内での死が、現実世界においても死に至ったのであった。
死銃事件と呼ばれる事件の調査を依頼された和人。
フルダイブ技術が現実に及ぼす影響はいったいどれほどのものなのか...
和人はGGOにおいて死銃と接触すべく、ALOからキリトのデータをコンバートし、ログインをする。
その世界で最初に出会ったのは数少ない女性プレイヤーであり、超強力なスナイパーライフルのヘカートⅡを愛用するシノンという実力者だった。
キリトは死銃の手がかりを得るため、シノンに協力してもらい、バレット・オブ・バレットという大会にエントリーするのであった。
ファントム・バレット編、スタートである。
SAO第5弾。
今作は銃器によるVRMMOなのだが、GGOの世界においても光剣という、ライトセイバーみたいな剣で戦うキリトが相変わらず強い。
しかも今回のアバターの見た目は完全に女の子であり、その設定がストーリーに大きく影響している。
新たに登場したシノンこと、浅田志乃は現実世界で、かなり重たい過去とトラウマをもっていて、そこから逃避するように、GGOへと打ち込んでいるが、キリトとのでありがすこしずつ彼女に変化を与えていく。
この2人がどうなる、死銃の正体は誰なのか、次巻が楽しみである。