川原 礫(著)
ゲーム内の死が現実世界での本当の死を意味する究極のデスゲーム、SAOをクリアし、キリトは現実世界へと帰還した。
キリトはアインクラッド攻略のパートナーであり、大切な存在のアスナの元へ向かうが、彼女はまだ、ゲームから戻らずに目を覚ましていなかった。
毎日のように病室に通うキリトはゲーム内で知り合った友人より、一枚の画像を受け取る。
そこには鳥かごに囲われた妖精姿のアスナが映っていた。
アスナはアルヴヘイム・オンラインというゲーム内に囚われていたのである。
その理由は現実世界におけるアスナは、須郷とう男と結婚する事になっていたのだ。
だが、当然アスナは拒否し、須郷を嫌っていた。
須郷はこのままアスナが目を覚まさないほうが都合が良いと考えたのだ。
権力を得るために...
SAOを開発したアーガスは解散し、その後、維持を託されたのは、アスナの父の会社で働く、須郷のいる部署だった。
須郷は天才である茅場の開発したゲームサーバーを利用し、プレイヤーが解放された瞬間に、アスナを含めて300人を拉致したのだ。
須郷にとってそれは、魂を操作する研究のための都合の良い被験者でしかない。
恐ろしい画策を謀る須郷。
キリトはアスナを救うため、再びVRMMOの世界へ向かう。
そこは妖精のプレイヤーが飛び交う世界だった。
キリトはそこでSAO内で知り合ったAIの少女・ユイと再会し、リーファという名のシリフの少女と共に旅をする事になる。
新章、フェアリィ・ダンス編スタートである。
SAO第2弾。
なるほど、こういう展開によって物語が続いていくのかと納得の内容である。
現実世界の妹がまさかALO内で知らずにキリトと行動していたり、新しいALOの世界観もわかりやすく模写されていて、物語がとても良くイメージできる。
SAOにおけるキリトの能力がALOでも継承されていて、キリトの強さがチート的ではあるが、新しい物語、冒険で新たな登場人物いたりと、わくわくしながら楽しめる作品であろう。