川原 礫(著)
アンダーワールドから帰還し1ヶ月が経過し、キリトとアスナは体も回復して日常を取り戻していた。
キリトはアスナの誕生日プレゼントに悩んだ末、リサーチするために ALO へとダイブする。
それとなくアスナの好きそうな物をシリカやリズベットに聞き出そうとしたキリトだが、彼女らはゆいと共にスキル上げに出ており不在であった。
そこへ現れたのはアリスだった。
アリスは現実世界で実体を得て ALO でもケットシーの姿でダイブしていた。
しばらくしてアスナも合流しアインクラッド22階のマイホームで穏やかな時間が流れていく。
だがその平穏はすぐに破られる。
大きな揺れと音が遅い空にはヘキサゴナルパターンが現れたのだ。
それはえ SAO に閉じ込められた日と同じ現象であり、キリトとアスナはあの日の記憶がよみがえる。
またあれが繰り返されてしまうのか......と二人の脳裏を過ぎる。
そしてアインクラッドは落下し、二人の家も半壊状態となってしまった。
それだけではない。ふたりはステータスが全てレベル1となってしまっていた。
さらには AI のユイとも交信ができない。
キリト、アスナ、アリスの3人はユナイタルリングという謎のゲームに巻き込まれてしまったのだ。
それは ALO だけでなくザシードプログラムによる全ての VRMMO が融合した究極のサバイバルゲームであった。
早々に装備を失ったキリトはピンチに追い込まれてしまうが、まずは自分たちの家を守るため、3人は協力してサバイバルゲームへと挑んでゆく。
SAO 第21弾ユナイタルリング編のスタートである。
サバイバルゲームとあって何もかも0から全て自分達で必要な物は作っていくという新章だ。
今まで以上にその世界観は壮大でとても面白い。
序盤はずっとパンツ一丁で活動するキリトもユーモラスがあり実に良い。
オープニングでの会話が気になるところだが、それらも含めてさらに広がる SAO の世界から目が離せないだろう。