川原礫(著)
SAOにて、かつて殺人ギルド頭首だったPoHに追い詰められるアスナと人界軍。
多くのものが瀕死状態に陥ってしまう。
一方現実世界ではキリトを目覚めさせようと動くラースのスタッフたちだったが、あと少しのところでキリトは反応しない。
そのキリトを動かしたのは相棒だったユージオであった。
キリトの中にあるユージオの記憶の欠片により、ついにキリトは意識を取り戻す。
アンダーワールドすべての人を守るためにキリトは復活した。
キリトはPoHと2万人の中韓プレイヤーによる大軍勢を無力化し、アリスとミラーを追う。
だがその頃、現実世界では恐るべき事態が起こっていた。
オーシャンタートル潜入チームにより、時間加速が5百万に加速され、警告アラームが響き渡る。
残された時間は15分。
それを過ぎると現実世界での1分が、アンダーワールドでの10年になってしまう。
菊岡は10分以内にアンダーワールドから脱出するようキリトに呼びかける。
脱出できないと、救出までに200年以上の月日を要してしまう。
それは人間の魂の寿命をはるかに超えてしまっているのだ。
残された時間はあとわずか…
そのわずかな時間でキリトはミラーを倒し、アスナ、アリスとともに脱出することができるのか…
シリーズ第18弾。
ついにアリシゼーション編完結である。
キリトが目覚め、さあどうなるかと言うところで大問題が生じてしまい、大切な人を守るための選択をするキリト。
そしてアスナの決断。
ラノベだけど普通に胸を打たれてしまった。
前半はアンダーワールド大戦のフィナーレ、後半は現実世界での話となっており、今作がある意味で1つの大きな区切りと言えるのではないか。
仮想空間を舞台にした壮大な物語。
この先がどう展開されるのか、茅場やキリストの意識のコピーは物語にどう関わってくるのか、これまで以上に続きが楽しみな作品である。