成田 良悟(著)
池袋に戻ってきた正臣は黄巾賊を復活させていた。
そして知らず知らずのうちにダラーズの顔役といわれるようになっている門田にある事を持ち掛ける。
ダラーズを抜けて黄巾賊に手を貸してもらえないかと。
正臣の目的、それは深みに落ちていく友人の帝人を救う事であった。
それにはダラーズを潰すしかないというところまで帝人はきてしまっていたのだ。
そんな相談を持ち掛けられた門田であったが、何者かにより車ではねられて、意識不明の重体に陥ってしまう。
それを機に門田の取り巻きである遊馬崎らは、犯人を捕まえるために動き出すが、そこには黄巾賊の影が見え隠れしていたのだ。
またかつてのブルースクエアのメンバーだった泉井も、何者かの指示により行動を始めていた。
一方でダラーズの創設者として青葉らと共に行動をしていた帝人の前には、ついに来栖会幹部である赤林までもが、警告をするために現れるのであった。
そして静男は警察に捕らわれてしまい...
次々とおかしくなっていく帝人をダラーズ。
そこへ大人たちの思惑までもが絡み合い、いったいどうなってしまうのであろうか...
デュラララ!!第10弾。
今作で大きく話が動き出す。
度々出てきていた澱切陣内や狩沢といったキャラが今までよりピックアップされている。
それぞれが考えを持ち行動している中で、どのように収束していくのか...
佳境を迎えつつある展開はまた次作に期待である。