日向夏(著)
西都にて壬氏にプロポーズされた猫猫
確実に2人の距離は近づいていたが猫猫はなんとも気まずい思いだった。
一方で壬氏の様子がおかしいと、付き人の馬閃は気づいていた。
そんな中で猫猫は壬氏とともに、とある一族の婚姻の宴に出席することに。
しかしそこで凄惨な事件が起きてしまう。
花嫁が首をつって自殺、さらには焼き焦げると言う直視に耐えないものだった。
だがその事件には隠された秘密があったのである。
猫猫は情報を整理し、事件を解決へと導くのであった。
その後、一行は都に戻るが、そこでも再びいろいろな問題に猫猫は巻き込まれてしまう。
羅族の問題で捉えられてしまったり、餡餅による食中毒事件等々…
さらには里樹妃のスキャンダルの話題が市井に出回ってしまう。
そのため里樹妃は軟禁されてしまう。
その裏には何者かの思惑がうごめいていた。
そして見え隠れする仙女の姿…事件の真相とは…
シリーズ第6弾。
今作でも壬氏と猫猫の大きく変わりつつある関係が、大きな見所の1つであろう。
また里樹妃と馬閃の関係についても変化があり、今作は変化がメインテーマとなっている。
それだけではなく、毎度の事、事件を解決していく猫猫の姿は爽快であり、様々な思いが巡る宮廷での出来事に目が離せない。
今作も面白い作品となっている。