宇野 朴人(著)
オフィーリア・サルバトーレの騒動からしばらく後、オリバー達は2年生へと進級していた。
キンバリー魔法学校には初々しい後輩の1年生が入学し新たな日々が始まった。
だがこの1年で彼らは大きく変わっていた。
キンバリーでの一年を生き抜く、それは紛れもなく魔法使いとして成長していると言うことである。
2年生になり新たな決意をする彼らたち。
もう足手まといになる事は無いようにガイやピート、カティはそれぞれが修行に励む。
またオリバーとナナオは箒競技の選手として、特にナナオはスーパールーキーとしてリトルリーグで大活躍をしていた。
だがその実力からナナオは、箒競技のトップ選手である先輩に目をつけられていた。
それとは別に、この2人は生徒会会もスカウトされていたが、断った2人であった。
そんなある日のこと、1年生の頃から常に行動共にしてきた6人は、息抜きのために最寄りの魔法都市、ガラテアへと訪れる。
ひとときの休息を楽しむ6人であったが、そこで別の学校の生徒と揉めてしまったり、人切りに襲われたりと、トラブルに見舞われてしまう。
その中でオリバーは虎視眈々と復讐のためのターゲットを定めていた。
ただでは済まないキンバリー2年生編のスタートである。
シリーズ第4弾。
今作では新たな日々と休息と言うテーマの内容で過去3冊に比べると戦闘シーンも少なく、オリバーたちの学園生活がメインで描かれている。
とはいうもののそこには様々な思惑があり、これから先の物語の伏線がいくつも張り巡らされている。
果たしてこの先オリバーの復讐はどうなっていくのか、仲間たちとの関係はどうなっていくのか。
他にも先輩や危険人物の存在等もありこれからも目が離せない作品だ。