二月 公 (著), さばみぞれ (イラスト)
登場人物 | 役柄紹介 |
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佐藤由美子 | 声優:歌種やすみ、チョコブラウニー所属 |
渡辺千佳 | 声優:夕暮夕陽、ブルークラウン所属 |
桜並木 乙女 | 若手№1声優、トリニティ所属 |
柚日咲 めくる | 声優、ブルークラウン所属、やすみと夕陽が大好き |
夜祭花火 | 声優、ブルークラウン所属、めくるの同期 |
朝加 美玲 | 放送作家 |
コーコーセーラジオで共演する、やすみと夕陽。
彼女たちにはリスナーからの心配する声が多数上がっていた。
2人は本当に不仲なのではと…。
2人の掛け合いは魅力でもあり、弱点でもあると気をもむ放送作家の朝加は、空気を入れ変えるために企画を用意した。
1泊2日のロケを行う、つまり番組のDVD化である。
目的はゲストに仲良し声優のめくると花火を呼んで、2人に仲良しの秘訣を教えてもらうと言うものであった。
泊まりのロケにテンションが上がる2人。
しかし行き先は上野動物園にスカイツリーと、通いで30分で行ける場所だった。
そして、ロケはもめたりはしゃいだりと大忙し、コーナー企画もあって、順調に行われたホテルでの宿泊、やすみはめくるに、夕陽は花火にそれぞれ呼び出されて夕食へと出かけることに。
2人が言われたのは、このままだと2人のラジオは、そのうち終わると言う辛辣な言葉だった。
その理由は安心感の欠如。
それが不安となり、やがてストレスとなる。
つまりは、互いに心の内を見せて、リスナーを安心させるべきと言うことだった。
戸惑う2人。
互いに嫌いなのは間違いない。
でもそれ以上に互いに声優としてリスペクトしていて、必要な存在なのは確かである。
不器用ながらも、2人は先輩のめくるたちや番組の力を借りて、互いの思いを伝えることができたのであった。
そんなある日のこと、ハートタルトと言うユニットで共に活動する先輩で、多忙を極める乙女に異変が起こる。
たまたまの休日、やすみと遊ぶ予定だった。乙女は体調を崩し、糸が切れたように倒れてしまう。
復旧を急ぐ乙女だが、明らかにその様子がおかしい。
力になりたいと思ったやすみは、夕陽とともにその原因を探っていく。
シリーズ第4弾。
相変わらず仲がよくて悪いやすみと夕陽の掛け合いは絶好調で、今作も面白い。
今作ではお互いの本音も引き出され、2人の関係にも進展があり、2人が声優として、そして人として成長していく姿が良い。
乙女の心情、一旦離れると戻れないと言うのは、きっとこういう業界に限らず、日常においても多々あることだろう。
だからこそ応援したくなる。
そしてめくるが可愛すぎる。
今後もめくるの活躍に期待したい。