河野 裕 (著)
野良猫のような少女、相麻菫は2年前に死んだ。
だがマクガフィンを持つケイの元に集まった人間の能力を合わせれば、相麻の再生が可能だと気づく。
これは全て彼女の思惑だったのだろうか...
物語は2年前へとさかのぼるー
中学2年の4月、ケイの元に手紙が届く。
差出人は相麻であり、内容は屋上への呼び出しだった。
ケイは小6の時に咲良田に来て以来、全てを捨て、この街にとどまっていた。
今までの生活、家族、友人の全てを...
屋上に行くと、そこにいたのは春埼美空だった。
美空も相麻に呼び出され、彼女は泣いている少女を目にする。
そして「リセット」と呟いた... 時が戻ったことにケイは気付く。
また同じ日を繰り返し、そしてまた屋上へ... そこで3人はである。
相麻は問う。この中でアンドロイドは誰かと。
彼女は夏の終わりにこたえ合わせをしようという。
だがその時に相麻はいない... これも全て相麻の意図なのか...
ケイと春埼の全ての始まりがここにある...
サクラダリセット第3弾。
今作は過去の物語であり、2年前に死んだ相麻との邂逅という内容である。
ケイは善人であり、春埼は感情というものが大きく欠落してしまっている少女だ。
だが一人の母と娘にであり感情が変化していく。
この親子を助けるために行動をする。
そしてケイの目的は春埼のリセットの力を得る為に、そして相麻は... 咲良田における彼らの始まりが今作では描かれている。