川原 礫 (著), HIMA (イラスト)
大天使メタトロンに勝利したクロウ達だが、そこに現れたのは加速研究会だった。
予期せぬ展開により、赤の王、レインはブラックバイスにより拉致されてしまう。
怒り狂うクロウの背を押すように、力を与えたのはメタトロンだった。
ニコを守ると約束したクロウは、メタトロンの力を得てバイスに追いつく。
バイスの目的は赤の王を加速世界から退場させることだった。
それを聞いたクロウはさらに怒りを膨らませるが、ビースト級エネミーに襲われて、再びバイスに逃げられてしまう。
一方アルゴン・アレイと対峙するパドも激しい怒りを爆発させる。
王を奪われ、怒りのままにアルゴンと激しい戦闘に突入する。
また黒の王を始め、他のメンバーはニコのグローバル接続を切断するべく、離脱ポイントポータルへと向かう。
しかしミッドタウンタワーのポータルはISSキット本体の中にあったのだ。
そして黒の王の前に現れたのは、かつて自分の手で首をはねたはずの初代赤の王レッド・ライダーだった。
まさかのレッドライダーとの戦い、そしてISSキット本体との心意による生死をかけた戦いが始まる。
クロウはパイル、ベルらと合流し、バイスに再び追いつくが、アルゴンとウルフラム・サーベラスが現れたのであった。
赤の王を取り戻すべく、クロウは加速研究会との戦いに身を投じる。
シリーズ第15弾。
前作に続き全編ブレイン・バースト内での戦いが描かれている。
心意による激しいバトルシーンは、今作見所の1つだろう。
あんな人やこんな人が、まさか登場し、その展開から目が離せない。
今作ではアクセル・ワールドとして初の同時刻に起きている複数の戦いが描かれ、それぞれの視線、想いがよく伝わってくるものとなっている。
いよいよISSキット編もクライマックス…というところでまた次巻へと続いていく。
今後もますます楽しみである。