卒業~涙

さくら荘のペットな彼女6


さくら荘のペットな彼女6

鴨志田 一(著)

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鴨志田 一(著)

ましろがさくら荘を離れようと。

2月のある日さくら荘の監督教師の千尋よりさくら荘は今年限りでなくなると告げられる。

年末に全員がさくら荘を出るように言われたのは、ちひろの海外旅行では なく、実は建物の調査のためだった。

生徒の安全を考え、老朽化が進む建物は危険と判断されたのだ。

だが それは理事会の表向きの理由で、本当の理由は別にあった。

真の理由、それはましろだった。

天才画家であるましろの才能が、漫画という娯楽で消費されてる現状に危機感を覚えた理事会が、悪影響を与えていると思われるさくら荘取り壊しを決めたのだ。

さくら荘が存続するにはましろが出て行けば解決する。

だが そんなことは誰も認めない。

ましろ含め、全員いてこそのさくら荘なのだ。

取り壊しの反対署名活動を始める空太たち。

まもなくやってくる卒業式、 空太のゲーム企画の最終審査と七海のオーディション結果。

果たしてさくら荘は、彼らの運命はどうなるのだろうか。

シリーズ第6弾

いよいよ美咲と仁の卒業が迫る中で、さくら荘取り壊し決定を翻そうと奔走する空太たち。

問題児が集まる場所だが、それを守ろうとする姿、互いの確かな絆、目標に向かって努力する姿など、まさに青春と言える物語だ。

だがそれ以上に色々と考えさせられたり感じる部分も多く、卒業式のシーンなんかは普通に感動してしまうだろう。

美咲の純粋で破天荒なキャラ象は、卒業後も是非とも登場させてもらいたいものだ。

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