川原 礫(著)
ダスクテイカーとの戦いも終わり、スカイレイカーこと楓子もネガ・ネビュラスに復帰し、戦力は大きく飛躍したネガ・ネビュラス。
ある日ハルユキはソーシャルカメラ技術の輸出について疑問を抱く。
ヘルメス・コードに日本の本システム技術が導入される…となれば加速世界においても新たなステージ、ヘルメス・コードの出現を予感する。
ヘルメス・コード、それは東太平洋上に建設された宇宙エレベーターのことである。
もし、そのステージにスカイレイカーを連れて行けば、過去を払拭できるかもしれない。
そしてハルユキの予想は当たり、ヘルメス・コードがスカイツリーに出現したのだ。
そこでハルユキは運営から提供される新ステージ接続記念イベントである、ヘルメ・コード縦走レースに参加する権利を得る。
ネガ・ネビュラスのメンバーとともにイベントに参加するハルユキ。
だが彼らを待ち受けていたのは、加速研究会の一員であるラスト・ジグソーだった。
強力な力でイベントを襲撃するラスト・ジグソー、果たしてハルユキとレイカーはどうなってしまうのか…
シリーズ第5弾。
今作では以前より予兆があったハルユキの異変が表面化してしまう。
恐ろしい力に支配されるハルユキ。
だがそれは大事な仲間を守りたいと言う、純粋な想いからのもので、それが今後どうなっていくのかが楽しみである。
今回は宇宙エレベーターと言う規模の大きなSF的要素もあり、加速世界の物語にさらなる加速を見せている。
そしてレイカーに対する仲間の思いに胸を打たれるだろう。