レギオンを停止する術を発見すれば...

86―エイティシックス―Ep.8 ―ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター


86―エイティシックス―Ep.8 ―ガンスモーク・オン・ザ・ウォーター

安里 アサト(著)

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安里 アサト(著)

86の面々はかつてない海上での戦争へと赴いていく。

レギオンを停止する術を発見し、2つの鍵が揃えば終わりの見えぬ戦いに終止符を打つことができる…

そんな希望が垣間見えてきた矢先、レギオンの2度目の大攻勢の予兆が確認された。

最優先で排除する必要があり、その背後にはキリヤ・ノウゼンの亡霊が見え隠れしていた。

シンは戦争を終わらせたいと願い、そしてフレデリカを犠牲にする道は選ばないと決意する。

その彼らの派遣先は海だった。

強力な海軍を所持する船団国軍からの要請で、陥落しかねない状況であった。

沖合300キロにあるレギオンの拠点、摩天貝楼に確認されたのは最強のレギオンである電磁加速法型… 各国を次々と破壊した兵器である。

これを排除しないわけにはいかない。

86の面々はかつてない海上での戦争へと赴いていく。

そこは地獄のような場所だった。

電磁加速法型だけでなく、その船自体がレギオンだったのだ。

さらに高機動型も多数舞う戦場、そして海には恐ろしい怪物の原生海獣がひしめき、過去に例を見ない犠牲を生む戦争が始まった。

人類、そして86の運命は…

シリーズ第8弾。

前作とは打って変わっての86らしい内容である。

前作から続くシンとレイナの煮え切らない関係には、もどかしさを覚えつつも、過去最大級、海上での戦闘は手に汗握るものだろう。

そして今作はセオ回である。

セオの心情がよく描かれており、最後のシーンなどは涙なしでは読めない位だった。

続きが気になる今作の終わり方だが、シリーズを通してそうであるが、今作では特に言葉の情報量が多く、わかりにくい部分も多いなと感じた。

自分の理解力不足や、語彙不足が原因だろうが、もう少し分かりやすいといいのにと思いつつも、シリーズのファンとして今作も見所が多く、面白い作品であることに間違いは無い。

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