(著)
正体が明らかになった鯨木かさね。澱切陣内という殻を破り自由となった鯨木はどう動くのか...
人間とは少しかけ離れた存在が杏理に接触を計っていた。
体内に妖刀罪歌を宿す杏理も、今では人と呼ばれる存在ではないのかもしれない。
他者を切る事で子を増やし、人間を蝕む存在の罪歌だが、親の持ち主は杏理だけではなかった。
鯨木もまた本体を所有していたのである。
心をかき乱されていた杏理に対し、鯨木は罪歌を護るように持ち掛ける。
その頃、身を過去すように新羅の家に集ったメンバーは互いに利害が一致するため、セルティをリーダーとするギルドを結成する。
その矢先に大きな事件が発生した。
池袋の町中にセルティの首が何者かにより投げ込まれたのだ。
また、正臣のもとにはTo羅丸 のリーダーが接触していた。
さらに黄巾賊に忍び寄る影...数十人の先頭にたつのは因縁の相手だった。
怒りに支配された正臣、そして警察署から釈放された静男は、かつてないほどの怒りを臨也に抱き、街へと解き放たれる。
臨也の放った火種は、連鎖するように町中へ燃え広がっていく...
デユラララ第11弾。
いよいよ物語も終盤、佳境を迎えようとしている。
各地で火種が上がり、爆発寸前の状態である。
新羅とセルティのもとにやってきた鯨木、理性を失ったセルティと、正臣と帝人と杏理の3人はどうなるのか...
更には臨也と静男は、ダラーズと黄巾賊は、来栖会の行くへは...と、気になる事ばかりである。
続きは次巻に期待だ。