J.R.R. トールキン 著
フロドはやがてガンダルフとの再会を果たす。
フロドの使命は指輪を迫りくる魔の手から守り、破壊すること。
会議によってその一行は、サム、ピピン、メリーホビット、魔法使いのガンダルフ、エルフのレゴラス、ドワーフのギムリ、人間のアラゴルンにボロミア、そしてフロドという9人の仲間に決定した。
指輪を火の山へ葬るためにモルドールへと向かうことになった9人。
だか、行く手には多くの障害がまっていた。
オオカミや蛇そしてオークに襲われる事になるのであった。
そしてオークの襲撃によってガンダルフは仲間を守るために身をもって制するが、その結果仲間と離れてしまう。
ガンダルフを失いつつも、エルフの住むロスロリアンへと辿りつく。
一時を過ごした後、再び、旅に出る一行であったが、フロドのもとには指輪を求めて、スメアゴルのゴクリの影た迫りつつあった。
また指輪の魔力は仲間へも及び始めていた。
フロドは仲間を巻き込まないように、一人で旅を続ける決意をするのであった。
まず、映画を先に見た人にとっては、物足りないと感じてしまうだろう。
だがそれは映画における世界観や映像の素晴らしさがあるから致し方のない事ではないかと思う。
だが正直、読んでいて下巻の途中までは全然面白いとは感じなかった。
これも訳し方の問題なのでしょうがないが、語りが「~した」という丁寧な語りにはどうにもなれないし、サムのしゃべり方については特に違和感を思える。また作中にある挿絵が下手で正直ないほうがいい。
だが新設なことに上1巻にて、ホビットや指輪についての歴史が書かれているので、そこは良いと思う。
全体的に残念さを感じてしまうが、とはいえ世界中で読まれているファンタジーの名作である。映画とは違った良さもあるので、文体等に違和感がなければ読んでみるのもいいと思う。