その後のラブライブ

ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-011小さなころから①(70)


ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-011小さなころから①(70)

音乃木坂図書室 司書

ラブライブの続きを勝手に考えてみる~EP-011小さなころから①(70)
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ラブライブ! 2nd Season

ラブライブ! 2nd Season Blu-Rayより

6月中旬、梅雨の季節。

この時期はスクールアイドル部にとっては天敵である。

基本的に屋上を練習場所にしている彼女たちにとって、いくら部室が増えた(部長の花陽による申請が通った)とは言え、教室の部室の使用はローテーションで行っているため、雨が降ると練習場所の確保が大変なのだ。

とは言え、それぞれのユニットが、そんな環境でもできることに取り組んでいた。

そんな時期だが、ラブライブ関東地区予選も二次予選まで終了していた。

音乃木坂からはRay-OGとAprodite-Venusが二次予選へと進み、なんとRay-OGが二次予選19位で、見事に最終予選へと進出したのである。

年生ながら関東地区最終予選まで進んだのは、日ごろの地道な努力の賜物だろう。

今後もさらに期待ができるものである。

そしてこの日はあいにくの雨模様のため、μ'sicforeverの6人は部室で学園祭の打ち合わせを行っていた。

すっかり部長らしくなった花陽が取り仕切り、学園祭ライブの出演順が決められていた。

タイムテーブルは以下の通りである。

・13:00~ S-Girls(一年生)
・13:20~ Printemps (シークレットゲスト)
・13:40~ Aprodite-Venus (1年生)
・14:00~ BiBi (スペシャルゲスト)
・14:20~ Ray-OG (1年生)
・14:40~ μ'sicforever (元μ's 6人による新ユニット)

注目すべきはやはりスペシャルゲスト枠のBiBiと、元μ's 6人による新ユニットのμ'sicforeverだろう。

だが1年生のRay-OGは第3回ラブライブ関東地区最終予選へと進出、他の1年生ユニットもそれぞれ精力的に活動しており、どのユニットのライブも期待ができる。

しかし、それ以上に注目なのはシークレットゲスト枠のPrintempsと言うユニットである。

今回初めてライブに出演するこのPrintempsとは一体何者なのか…

まずユニットの読み方はプランタンである。

英語のが苦手な人が間違いがちだがプリンテンプスではなくプランタンだ。

このPrintempsについて少々時をさかのぼって説明しよう。

Printemps、それは穂乃果、ことり、花陽の3人に作曲及びピアノ奏者として一年生の三森愛乃を加えたユニットである。

―時は遡り5月下旬のことー

スクールアイドル部の活動は、基本的には平日の放課後と土曜のみとなっており、ライブやイベント等の予定が近くになければ日曜、祝日は休みとなっている。

ただし、決して強制ではないし、それぞれユニットごとの活動に委ねられているため、簡単に言えば自由である。

この日は休日であり、μ'sicforeverの練習も休みのため、穂乃果は1人の女の子の家を訪れていた。

その女の子とは、先日、穂乃果が共に新しいユニットをやろうと誘っていたスクールアイドル部一年生の三森愛乃であった。

さすがは穂乃果である。

一緒にやろうと言ってすぐに行動し、後輩の家まで来てしまうあたりは、穂乃果の行動力があってのものだろう。

普通ならそこまでいきなり距離を縮められたら、戸惑ってしまうものだろうが、そこは穂乃果の性格があってか、愛乃の家に来た穂乃果はまるで随分と前から仲の良い友人かのようにくつろぎ、談笑していた。

目の前のテーブルには穂村特製の和菓子の数々とお茶があり、楽しそうな2人である。

「それでさぁ、愛乃ちゃんはどんな感じの曲が好きなの?」

音楽室でよく私が聞いてた曲はすごい優しい感じの曲って言うが、思わずうっとりするような曲だったよね」

「そうですね、私はどんな曲も好きですよ。それこそジャズやクラシックからロックやポップスまでいろいろなジャンルの曲が好きです。でも1番はアイドルっぽいかわいい曲かなぁ」

と言って愛乃はピアノに座り弾き出した。

そのメロディーはとても可愛らしいもので、心が躍りそうになるような曲であった。

「こんな感じの曲とかですかね。後は私はμ'sの曲が大好きです」 「

愛乃ちゃんすごいなぁ、すごい良い曲だね!ワクワクするもん。μ'sの曲は全部真姫ちゃんが作ってくれてるけど、ピアノ弾けるのってうらやましいよー」

ほのかに褒められて少し照れた仕草をする愛乃。

愛乃は体が弱かったため、小さい頃に友人と遊ぶことがほとんどなかった。

だから穂乃果が自分の家に来てくれて、大好きな音楽の話ができるのが嬉しかったのである。

「この前新しいユニットの話したでしょ。私もBiBiみたいに活動したくて。あの3人のライブを見たら自分の気持ちを抑えられなくなっちゃってね」

「BiBiはすごかったですもんね。新しいユニットのメンバーはもう決まってるんですか?」

「ことりちゃんには前に話してあるから、後は海未ちゃんを誘って、3年生の3人でて考えてるんだ」

「えー、それってμ's最初期メンバーで激アツじゃないですか。9人でのスタートダッシュも好きだけど、私は3人のときの動画を見てμ'sを好きになったので」

「愛乃ちゃん詳しいね。うん、確かにそうだね。ちなみに愛乃ちゃん得意な曲とかはある?」

「うーん…さっきも言った通りいろいろ好きですけど、曲作るときはどうしても1番好みの曲調になりがちですね。だからアイドルっぽい曲で、ふわっとした曲とか…後は少し昭和っぽいテイストの曲が多いかもですね」

「昭和っぽいって演歌みたいな感じ?」

「いや、演歌ではなくて昭和の懐かしいアイドルっぽい曲っていうか…そんな感じです」

昭和と聞いて演歌と言う単純な発想する穂乃果である。

そんな穂乃果だが、自身で曲作りができないため、愛乃との出会いは大きなものだった。

「穂乃果さんはアイドルっぽい曲がぴったりですよね」

「ありがとう、一応アイドルやってるからねぇ」と言って笑い合う2人。

こうして愛乃と仲良くなっていく穂乃果であった。

いつの日か憧れていた先輩達と一緒にステージに立てる日が来ると思うと愛乃は胸を踊らせる思いだった。

スクールアイドル部に入部したけれど、自分がスクールアイドルとして表舞台に立つ事は無いはずだった。

穂乃果と出会うまでは…

穂乃果に声をかけられ、手を差し伸べてくれるまでは…

諦めていたものを無理だと思っていたもの、歌って踊ったりするのとは違う形とは言え、アイドルとして活動できる可能性を、その喜びを与えてくれた。

愛乃は穂乃果に対して感謝の気持ちでいっぱいだった。

そしてもう一つ…

「ほのかさん、大好きです…」愛乃は声にならないような声でつぶやいた。

目の前のテーブルには穂村特製の和菓子の数々とお茶があり、楽しそうな2人である。

「それでさぁ、愛乃ちゃんはどんな感じの曲が好きなの?」

音楽室でよく私が聞いてた曲はすごい優しい感じの曲って言うが、思わずうっとりするような曲だったよね」

「そうですね、私はどんな曲も好きですよ。それこそジャズやクラシックからロックやポップスまでいろいろなジャンルの曲が好きです。でも1番はアイドルっぽいかわいい曲かなぁ」

と言って愛乃はピアノに座り弾き出した。

そのメロディーはとても可愛らしいもので、心が躍りそうになるような曲であった。

「こんな感じの曲とかですかね。後は私はμ'sの曲が大好きです」 「

愛乃ちゃんすごいなぁ、すごい良い曲だね!ワクワクするもん。μ'sの曲は全部真姫ちゃんが作ってくれてるけど、ピアノ弾けるのってうらやましいよー」

ほのかに褒められて少し照れた仕草をする愛乃。

愛乃は体が弱かったため、小さい頃に友人と遊ぶことがほとんどなかった。

だから穂乃果が自分の家に来てくれて、大好きな音楽の話ができるのが嬉しかったのである。

「この前新しいユニットの話したでしょ。私もBiBiみたいに活動したくて。あの3人のライブを見たら自分の気持ちを抑えられなくなっちゃってね」

「BiBiはすごかったですもんね。新しいユニットのメンバーはもう決まってるんですか?」

「ことりちゃんには前に話してあるから、後は海未ちゃんを誘って、3年生の3人でて考えてるんだ」

「えー、それってμ's最初期メンバーで激アツじゃないですか。9人でのスタートダッシュも好きだけど、私は3人のときの動画を見てμ'sを好きになったので」

「愛乃ちゃん詳しいね。うん、確かにそうだね。ちなみに愛乃ちゃん得意な曲とかはある?」

「うーん…さっきも言った通りいろいろ好きですけど、曲作るときはどうしても1番好みの曲調になりがちですね。だからアイドルっぽい曲で、ふわっとした曲とか…後は少し昭和っぽいテイストの曲が多いかもですね」

「昭和っぽいって演歌みたいな感じ?」

「いや、演歌ではなくて昭和の懐かしいアイドルっぽい曲っていうか…そんな感じです」

昭和と聞いて演歌と言う単純な発想する穂乃果である。

そんな穂乃果だが、自身で曲作りができないため、愛乃との出会いは大きなものだった。

「穂乃果さんはアイドルっぽい曲がぴったりですよね」

「ありがとう、一応アイドルやってるからねぇ」と言って笑い合う2人。

こうして愛乃と仲良くなっていく穂乃果であった。

いつの日か憧れていた先輩達と一緒にステージに立てる日が来ると思うと愛乃は胸を踊らせる思いだった。

スクールアイドル部に入部したけれど、自分がスクールアイドルとして表舞台に立つ事は無いはずだった。

穂乃果と出会うまでは…

穂乃果に声をかけられ、手を差し伸べてくれるまでは…

諦めていたものを無理だと思っていたもの、歌って踊ったりするのとは違う形とは言え、アイドルとして活動できる可能性を、その喜びを与えてくれた。

愛乃は穂乃果に対して感謝の気持ちでいっぱいだった。

そしてもう一つ…

「ほのかさん、大好きです…」愛乃は声にならないような声でつぶやいた。

続く

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