その後のラブライブNextStage①

ラブライブの続きを勝手に考えてみるEP-002 ① (12)


ラブライブの続きを勝手に考えてみる EP-002 ① (12)

NextStaige ①

ー音乃木坂学院入学式、同日の午後ー

二人の女の子が校舎内の廊下を歩いている。

一人の女の子はダンスを踊るかのように、軽やかな足取りで、もう一人の女の子は足の裏をするように自信なさげな様子で対照的な姿である。

「かーよーちん、今日こそは、これからどうするか決めないとだよ。

もう来週から新入生も入ってくるんだからね。」

足取りの重い女の子に声をかけたのは、星空凛である。

音ノ木坂学院の2年生で、μ's二代目リーダーを務めた凛は、運動神経抜群の女の子であり、明るく元気で活発である。

成績は良くない(特に英語は絶望的)が、その類まれな運動神経は常に運動部からスカウトが来るくらい秀でている。

言葉の語尾ににゃーをつけるのが特徴であり、本人曰く猫と話せるらしい。

「う、うん...そうだね...そろそろ決めないとね...」

一方、自信なさげにそう返事をしたのは、小泉花陽である。

音ノ木坂学院2年生でスクールアイドル部二代目部長を務めている。 (初代部長はもちろん矢澤にこである)

誰にも負けないぐらいアイドルを愛している花陽であるが、普段はおとなしい性格で声も小さく目立つことが苦手である。

またアイドルと同じぐらい白米を愛しており、その食欲はμ'sの中でも穂乃果と並び桁違いであった。

本人曰く、利き白米ができるらしい。

口癖はダレカタスケテーであり、困った時とかによく使っている。

そんな花陽と凛は子供の時からの幼馴染であり、いつも一緒にいるぐらい仲がよいのだ。

この二人に真姫を加えたμ'sの年少組は4月から2年生へと進級していた。

そして花陽は、卒業したい矢澤にこからスクールアイドル部部長の座を引き継いだのである。

今日はスクールアイドル部、花陽にとって何かを決める重要な日らしい。

「ねえ...凛ちゃんはどうしたらいいと思う?」

自信なさそうにぼそっと小さい声で尋ねる花陽。

「うーん、そうだな。凛はかよちんの決めた事について行くにゃ。

だってかよちんはスクールアイドル部の部長だもん」

相変わらずな様子の二人であった。

部長になったはいいものの、普段の花陽は今までとあまり変わっていない。

μ'sの時はあれほど生き生きしており、アイドルのことになると人が変わったかのようになる花陽だが、自分が中心になったり何かを決めたりするというのは苦手だった。

というより、本人は今でも向いてないと思っているくらいである。

一方の凛もしかりである。

花陽と同様に自分に対して自信がなく、女の子っぽくないところがコンプレックスだったり。

(実際はショートカットのだけで十分に可愛らしい女の子である...)

とあるファッションショーのイベントでのライブを機に、多少は自分に対して自信を持てるようになってはいたが、それでも自分から積極的に前に出たりするのは苦手だった。

また凛曰く、前世が猫だったためがゆえ、気まぐれな性格というのもあってのことだろう。

「ところで午前中の入学式はどうだったんだろうね」

「あれかよちん、真姫ちゃんからのメール見てないのかにゃ?」

「あっ、見たよ。そういう意味じゃなくて、ほら私たちの入学式の時って一クラス28人だけだったから。

今年はすごいたくさんの人数だからどうだったんだろうと思って。」

あぁ、なるほどね。どうだったんだろうね。

凛たちの時は人数少なくて、広い体育館で少し寂しかったけど、今年は50倍くらいの人数だもんね。

それに穂乃果ちゃんが歌ったみたいだし、きっと楽しくて盛り上がった入学式だったと思うにゃ。」

50倍くらいって凛ちゃん適当だなぁ、さすがは前世が気まぐれな猫だなと思う花陽であった。

それに盛り上がる入学式って、一体何だろうと思う花陽だったが、実際凛の言うとおり入学式は盛大に盛り上がっていた。

それこそまるでライブ会場かのごとくである。

そんな会話をしつつ、二人は部屋へと向かっていた。

「そういえば、今日もにこちゃん来るのかな?」

「どうせ来るにゃー、にこちゃん暇みたいだもん」

「今日来たら...6日連続だよね。にこちゃんもそろそろ短大が始まる頃だよね」

「きっとにこちゃんは、短大始まっても来るにゃ」

「確かに...にこちゃんの学校って市ヶ谷だよね。

秋葉から近いし、にこちゃんなら来そうだよね」

「100%来るにゃー、だってにこちゃんだもん。」

偉大なる矢沢先輩の噂話をしながら、楽しそうに歩く二人である。

だが部室の前に着いて、凛がふと気づく。

「あれ部室の鍵が空いてるにゃ。みんなもう来てるのかな?」

凛のいうみんなとは、一つ年上の先輩の穂乃果たちのことである。

午前中に入学式とその片付けを終え、少し早いけど部室に来たのだろうと二人は思っていた。

凛が部屋の扉に手をかけ開けるのと同時に大声が響き渡る。

「遅いわよ、あんたたち!!」

声の主はスクールアイドル部のOGであり、音乃木坂の卒業生で元μ'sのメンバー、そしてスクールアイドル部前部長であり、前身のアイドル研究部時代からの生え抜きの矢澤にこである。

自身を宇宙ナンバーワンアイドルと称し、アイドルに対し誰よりも熱く、そして真剣である。

またμ's一お調子者であり、年下からもからかわれるなどのいじられキャラである。

真姫とはいつも喧嘩をしているが、仲もとても良く、μ'sのメンバーからは、二人が付き合っているという設定になっている。

この話題を当人に振ると、両者ともに全力で否定するが... 扉が開くと同時に大声を出したにこに対し、そこにいるのがさも当然かのような態度で、二人は部屋へ入る。

「にこちゃんどうやって入ったの?鍵は?」

花陽の問いに対しにこは厳しい口調で後輩を責め立てる。

「 開いてたわよ!ちょっと 不用心じゃないの!?

ここには大事な優勝旗もあるし、私が善意で貸してあげたDVDもあるのよ。戸締りは注意しなさいよ!」

先輩の厳しい叱責に、素直に反省の弁を述べる花陽。

「ごめんなさい、気をつけます...」 学校だし、そんなことが起きる可能性は少ないにしても注意すべきことである。

実際に午前中に絵里が、そして今にこがスクールアイドル部OGとはいえ、無断で入室していた。

こればかりは後輩として怒られても仕方ないだろう。

「まあその件についてはもういいわ。これからは気をつけなさいね。」

続く