ゲームの死が現実での死という超難度のVRMMO

ソードアート・オンライン プログレッシブ1


ソードアート・オンライン プログレッシブ1

川原 礫 (著), abec (イラスト)

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川原 礫 (著), abec (イラスト)

ゲーム内での死が現実世界での死を意味する究極のデスゲームSAO。

正式稼働から1ヵ月が経ち、ゲーム内に閉じ込められたプレイヤーの犠牲者は早くも2000人を超えていた。

ソロプレイヤーとしてゲーム攻略を目指すキリトは、1人の女性プレイヤーと出会う。

SAOにおいて女性プレイヤーは珍しく、その女性はレイピア1本で戦っていて、その姿は美しかった。

しかし、女性の頭にあったのは絶望で、どのように死ぬかを考えていた。

彼女の名はアスナ。

キリトは偶然であるがアスナを助け、第1層フロアボス攻略会議に出ることを誘う。

会議に集まったのは44人。

予想より少ない人数だったが、このメンバーでパーティーを組み、ボス戦に挑むことになる。

キリトとアスナはパーティーから漏れたため、2人でコンビを組むことに。

そして迎えたボス討伐戦。

事前の情報にないボスの攻撃により、討伐戦リーダーが死んでしまう。

キリトによりボスの討伐は成功するが、キリトがベータテスターだとばれてしまう。

ベータテスターを嫌うものは多い。

切りとはビーターとしてベータテスターに対する敵意を、1人で受け止める決意をする。

そして2層に到達したキリトたち。

アスナの武器を強化するため、鍛冶屋のプレイヤーに強化を依頼するが、強化詐欺に遭ってしまい、アスナの剣は粉々に砕けてしまうのであった。

プログレッシブ第1弾。

今作はソロとなったキリトが1層と2層の攻略に挑む。

アインクラッド編、75層に至るまでの物語を描いた今シリーズは、SAOファンにとって待望の作品である。

だが…どうしてもアスナについては本編との矛盾があるし、それ以外にも齟齬(そご)があったりと気になる部分は多い。

とは言え物語はとても面白いし、川原さんも設定をすり合わせると言っているし、何よりキリトの成長を順を追って見れるのはファンとして嬉しい限りだ。

ぜひ攻略の最後まで読めることを期待したい。

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