その後のラブライブ

ラブライブの続きを勝手に考えてみるEP-021青い空に夏の匂いを③ (159)


ラブライブの続きを勝手に考えてみるEP-021青い空に夏の匂いを③ (159)

音乃木坂図書室 司書

EP-021青い空に夏の匂いを③ (159)
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ラブライブ! 2nd Season

ラブライブ! 2nd Season Blu-Rayより

μ'sicf。正式名μ'sicforeverミュージックフォーエバーは、元μ‘sの6人、穂乃果、海未ことり、真姫、凛、花陽による音乃木坂のスクールアイドルである。

第3回ラブライブはμ‘sとしてゲスト出演をしたので、エントリーを取り下げたが、仮にもし出場していたら、間違いなく優勝候補筆頭だったのであろう。

μ'sicforeverとしてライブに出演したのは、音乃木坂学園祭での1回のみであったが、ネットに動画をアップするや、たちまちμ‘sの後継ユニットとして注目を浴びていた。

実際にそのクオリティーの高さは群を抜いている。

そんな彼女たち当面はライブ出演等の予定もなく、今はラブライブ第4回大会へ向けての練習であるが、誰1人手を抜くことなく、常に練習からライブ本番を意識した質の高い練習を行っていた。

時刻は8時半を回った頃、一息ついて休憩をしている時であった。

武道場に着物姿の美しい女性がやってきた。海未の母である。

「母上、おはようございます。どうなさいましたか??」 

丁寧な言葉遣いで母に尋ねる海未。

「海未さん、皆さん、おはようございます。朝食の準備をしておきましたので、終わったら皆さんで来てくださいね」

「上、おばさん、ありがとうございます。!」

喜々とした表情でそう言ったのは穂乃果である。

穂乃果と海未は物心ついた、小さい頃からの友人であり、海未の母ももちろん穂乃果のことをよく知っている。

子供の頃から、人一倍よく食べる子だったと言うことも。

海未の母は、笑顔でうなずいて武道場を後にした。

そして残りの時間もきっちりと練習をこなした。

6人は9時を過ぎたところで、この日の練習を終えた。

早朝より約4時間、質、内容ともに良い練習を行えた。

6人は充実の表情だった。

そして6人揃って、園田家で朝食をとることに。

早朝から練習を行っていたため、すでに6人は空腹である。

特にいつもの2人はすごかった。

どこかから漂ってくるおいしそうな匂いに呼応するかのように、穂乃果と花陽のお腹からは空腹を訴えるメロディーが鳴っていた。

そして海未の案内で食卓までやってくるや、2人は最高の笑みを見せる。

「すごい!こんなにたくさんの料理…!」

「うわぁー、ご飯が輝いてます。!」うれしそうに穂乃果と花陽が言った。

いやこの2人だけではなく、他の4人も同様にうれしそうである。

園田家の朝食はすごかった。

和食で何品ものおいしそうな料理が用意されており、まるでどこかの高級旅館か料亭のようであった。

どうやら海未からの事前情報で、かなりの大食漢が2人いるということが伝わっていたらしい。

海未の母と祖母が、腕によりをかけて用意してくれたのである。

練習後の為、穂乃果と花陽は当然の事、他のメンバーの食欲もいつもよりすごかった。

しっかりと自分たちを追い込む厳しい練習の後に、みんなで囲む食卓は最高のものであった。

こうして夏休みの間、μ‘sicforeverはそのだけにお世話になるのであった。

そして翌日のこと。

海未の家で練習を終えた6人は穂乃果の家に集まっていた。

園田家で豪華な朝食をとってきていたが、高坂家の今では、穗村特製のおいしい和菓子の数々が並んでいた。

まるで女子会であるが、どうやら何かの打ち合わせを行っているらしい。

スマホを確認するように見た真姫が言った。

「えーっとね、私はこの日から1週間、海外旅行だからだめね。後は…月末の土曜はBiBiのライブがあるから駄目だけど、それ以外はオーケーよ」

「えーっ、まきちゃん、海外かいいなぁ、どこ行くの?お土産よろしくね!」

「ハワイだよ。お土産はチョコで良い?閉じる

「ハワイのラーメンがいいなぁ。!」

「うんうん…ハワイにラーメンのお土産なんてないと思うけど…」

なぜか日本人のアメリカ土産と言えばチョコとなっているが、凛のラーメンのリクエストはさておき、みんなが真姫のお土産を期待していた。

「私はこの人この日はお出かけするからだめだよ」

ことりが言った。

穂乃果がうなるようにつぶやく。

「うーん…全員の予定を合わせるのは無理かなぁ。…」

6人はそれぞれ8月の予定を確認しあっていた。

8月のどこかで、9人で遊びに行きたいと穂乃果が提案したのである。

つまり打ち合わせとはμ‘sicforeverの活動に関することではなく、ただ単にみんなで遊ぶための打ち合わせだった。

6人でならまだ都合もつきやすかったが、OGの3人も含めて9人でとなるとなかなか厳しい。

大学生、短大生の3人はそれぞれに予定もあるし、希とにこはバイトもしている。

まずは6人での予定を合わせOGの3人に確認と言う形になる。

穂乃果は夏が大好きなので、夏ならではのイベントに行きたいと考えていた。

穂乃果が言う。

「ねーみんな、この日は空いてない!江戸川の花火大会があるんだけど、みんなで行きたいなぁ」

それに海未とことりが応じる。

「私は大丈夫ですよ。花火大会いいですね」

「私もオーケーだよー」

そして2年生の3人もオーケーであった。

後はOGの3人に確認するだけである。

穂乃果はすまほー取り出して電話をかける。

「あーもしもし、にこちゃん。今度の江戸川花火大会の日空いてる?みんなで行かない?」

「、その日はダメなのよね。Αのライブで何ヶ月も前にチケットも買っちゃってるの。ごめんね。穂乃果、また今度ね!」

にこに断られた。穂乃果はめげずに絵里へ電話する。

「えりちゃん、今度の江戸川の花火大会みんなで行かない?」 。

「ごめん。その日は旅行で北海道に行ってるのよ。また別の花火大会一緒に行こう」

絵里にも断られた。穂乃果は諦めずに希へ電話する。

「望ちゃん、今度の江戸川花火大会の日なんだけど、…」

「あぁ、それなら獅子座流星群やねぇ。星から得られるパワーは特別なんだよ。ほな、またねー」

「………」通話終了。OGの3人は全滅であった。

希に至っては、以前にも似たような光景があったが、理由すら意味不明であった。

「希はなんだって?穂乃果?」 真姫がたずねる。

「獅子座流星群は特別だって…」。

「はい?どういうこと?」 

誰1人その意味を理解できるものはいなかった。

「とりあえず3人ともダメだったから、仕方ないね。花火大会は6人で行こう。」穂乃果が言った。

結局OGの3人とは予定が合わずに、6人で花火大会へ行くことになったのであった。

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